刺繍の完成ペースはゆっくりでいい|焦らないためのゆるやかな視点

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ほんの数針だけ進めて、ふと手を止める日。

「今日はこれだけかもしれないな」と思いながら、糸をしまうこともあります。

それでも、刺しかけの布を眺めると、 どこか満たされているような気持ちになります。

少しずつ形になっていくものがあるだけで、 こんなにも気持ちは落ち着くのだなと感じるようになりました。

刺繍を始めたばかりの頃は、  できるだけ早く完成させたいと思っていました。

きれいに仕上げたいし、  せっかくならたくさん作りたい。

でも実際には、思うように進まない日多くて、  少しずつ「できていない自分」に目が向くようになってしまいました。

そんなときにふと、  ペースを決めることをやめてみたことがあります。

すると不思議と、  刺繍に向かう気持ちが軽くなっていきました。

ここでは、そんな変化の中で見えてきた、「ゆっくりでいい」と思えるようになった視点について、少し書いてみます。

目次

少ししか進まなかった日に思うこと

刺繍をしていると、思っていたより進まない日があります。

まとまった時間が取れず、数分だけで終わることもめずらしくありません。

そんなとき、「もう少し進めたかったな」と感じることもあります。

少しだけ満たされて、少しだけ物足りないような、そんな時間です。

周りと比べて、少し焦ってしまうとき

そんなふうに、ゆっくり進む時間を重ねていると、ふと外の世界が気になることもあります。

SNSや本を見ていると、たくさんの作品を仕上げている方が目に入ります。

色使いも美しくて、完成までのスピードにも驚かされます。

それに比べて、自分の刺繍はなかなか進まない。

気づくと、ペースの違いが少し気になってしまうこともありました。

早く進めようとしていた頃のこと

以前は、少しでも早く完成させたくて、刺繍の時間を増やそうとしていました。

隙間時間を見つけては、できるだけ針を持つようにしていた時期もあります。

他にも、効率よく進める方法を考えたり、早く刺せるように工夫してみたり。

少しでも前に進むことを意識していました。

それでも、どこか満たされないまま時間だけが過ぎていくような、そんな感覚がありました。

以前より早く完成に近づいているはずなのに、どこか落ち着かない気持ちが残っていたのです。

刺繍の心地よさは、完成よりも“過程”にあった

ふと立ち止まってみると、刺繍の心地よさは、完成した瞬間よりも、その途中にあるのかもしれないと感じるようになりました。

H3ひと針ずつ進んでいく感覚

改めて感じたのは、刺繍はひと針ずつ進んでいくものだということでした。

昨日よりも今日、今日よりも明日と、少しずつ形になっていきます。

一度に大きく進まなくてもいい。

ゆっくりでも、確実に形になっていく感覚があります。

無心で針を動かす時間

針を動かしている時間は、自然と気持ちが静かになります。

布を広げて針に糸を通し、一針ずつ刺していく。

その単純な繰り返しが、思っていたよりも心地よかったのです。

考えごとが少し遠のいて、手元に意識が戻ってくるような感覚です。

「整う時間」としての刺繍

日々の時間は、思うようにいかないこともあれば、気づけば目の前のことに追われてしまうこともあります。

けれど布の上では、どこまで進めるかも、どこで針を置くかも、自分で決められます。

小さな選択を重ねながら進めていくうちに、ばらばらだった時間の感覚が、少しずつ揃っていくのを感じます。

完成させることよりも、この時間そのものが心地いい。

そう思えるようになってから、刺繍との向き合い方が少し変わりました。

刺繍がくれるこの「整う時間」については、こちらでも少し触れています。

完成ペースを手放してみるという選択

そんなふうに過程の心地よさに気づいてから、少しずつ「どれくらいで完成させるか」という考えを手放してみるようになりました。

速さを目標にしない

いつまでに完成させるか、どれくらいのペースで進めるか。

そういった基準を、少しゆるめてみました。

その代わりに大切にしているのは、「どれだけ進んだか」より「今日は触れたかどうか」。

ほんの数分でも、針を持てた日をそのまま受け取るようにしています。

進まない日もそのままでいい

どんなに刺繍が好きでも、思うように時間が取れない日もあれば、布に向かう気持ちになれない時期もありました。

どうしてもできない日があっても、それもそのままでいい。

早く進めなくても、上手くできなくても、また戻れば、刺繍はその続きを受け止めてくれます。

刺繍を続けていく中のひとつとして、そっと心の中に置いておくようにしています。

ゆっくり続けるためのやさしい整え方

ペースを手放してみると、

刺繍との向き合い方も、少しずつやわらいでいきます。

その中で見つけた、無理なく続けるためのやさしい整え方をいくつか置いてみます。

5分だけ針を持つ日をつくる

刺繍は、長い時間が取れなくても続けることができます。

「今日は5分だけ」と決めると、気持ちが少し軽くなります。

ほんの5分ほどの刺繍時間でも、針を持つと少しずつ模様が増えていきます。

短い時間でも、手を動かすことで流れがつながります。

一針でも進めば、その日はちゃんと刺繍をした日になります。

1モチーフではなく1色だけ進める

ひとつのモチーフを終わらせるのではなく、「この色を少しだけ」と区切るのも、続けやすい方法です。

そんなふうに少しだけ進めるつもりで針を持つようにすると、「今日は刺繍ができた」と気持ちよく終わることができます。

刺繍は、一針ずつ重ねていくもの。

小さな区切りを作ることで、小さな満足感を積み重ねられるようになり、心が満たされる刺繍時間を過ごせるようになりました。

「終わらせる」ではなく「触れる」をゴールにする

完成ではなく、触れることをゴールにすると、刺繍との距離がやわらかく保たれるように感じます。

「終わらせなければ」と思っていた頃よりも、刺繍に向かう気持ちが軽くなりました。

ほんの少しでも針を持てた日があれば、それで十分。

そう思えるようになると、自然と続いていくようになります。

刺繍は、急がなくてもちゃんと形になっていくもの。

だからこそ、触れる時間そのものを大切にしていきたいと思っています。

刺繍は、誰かと比べるものではない

ゆっくり続けていく中で、少しずつ「比べること」からも離れていったように感じています。

ノルマを手放してみる

趣味だからこそ、ノルマはなくてもいいのかもしれません。

「やらなきゃ」ではなく、「やりたいな」と思える余白を残しておきます。

今日はできなかった、思ったより進まなかった。

そんな日があっても、それを埋めようとしなくていい。

少し間が空いても、また針を持てば、それで続いていきます。

そのゆるさがあることで、刺繍との距離も心地よく保てるように感じています。

ゆっくりでも続いているということ

少しずつでも続いていること自体が、すでにひとつの積み重ねです。

形になっていく時間は、それだけで十分に豊かです。

たとえ目に見える変化が小さくても、針を動かした時間は確かにそこに残っています。

振り返ったときに、少しずつ進んできたことに気づける。

その静かな積み重ねが、刺繍の魅力のひとつなのかもしれません。

少しずつ整っていく時間

急がなくても、刺繍はちゃんと進んでいきます。

その中で、気持ちも少しずつ整っていくように感じています。

針を動かすうちに、ばらばらだった考えが落ち着いて、自分の中に少しだけ余白が戻ってくることがあります。

大きく何かが変わるわけではなくても、ほんの少し整った感覚が、次の日につながっていく。

そんな時間を重ねていくことが、この趣味の心地よさなのだと思っています。

刺繍の時間は、暮らしを少しずつ整えていく

刺繍は、早く完成させるためのものではなくて、時間をゆるやかに整えてくれるものなのかもしれません。

ほんの少しでも針を動かした日があれば、それで十分。

その積み重ねが、いつの間にか一枚のかたちになっていきます。

焦らず、比べず、少しずつ。

そんなペースで続けていけたら、それだけで心地よい時間になる気がしています。

そしてきっと、その時間そのものが、日々をやさしく整えてくれるのだと思います。


刺繍のある暮らしを整えてみたくなったら

刺繍時間を整えるヒントをまとめています

刺繍がくれる心の変化について書いています

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この記事を書いた人

家で過ごす時間が好きで、手帳・紅茶・刺繍を楽しみながら暮らしています。
忙しい毎日の中でもほっとひと息つく時間を大切にしたくて、このブログを始めました。
ブログ「HomeCafeDiary」ではおうちで過ごす時間を少し心地よくするささやかな習慣や記録を綴っています。

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