一日の中で、少しだけ静かになった時間に、手帳を開くことがあります。
お湯を沸かしているあいだや、紅茶をいれて、ひと息ついたあと。
「何かを書こう」と思って開く日もあれば、ただページをめくって、そのまま閉じる日もあります。
特別なことを書いているわけでも、きちんと続けられているわけでもありません。
これまでに何度か長期間手帳をやめたこともありました。
それでも、また手帳との暮らしに戻ってくるのは、手帳を開いたときに少しだけ呼吸が整うような感覚があるからです。
このページでは、私が手帳を続けている理由を、今の暮らしの中で感じていることと一緒に書いてみます。
手帳を続けている理由
これまでに、手帳をやめたことは何度もあります。
忙しくて開けなくなったり、何を書けばいいのか分からなくなったり。
開かないまま、そのまま時間が過ぎてしまったこともありました。
それでもまた、何となく手帳を開きたくなる瞬間がやってきます。
特別なことを書いているわけではありませんし、きれいに続いているわけでもありません。
それでも続いているのは、手帳を開くと、頭の中が少し静かになるような感覚があるからです。
考えていることや、まとまらない気持ちが、少しずつほどけていくような時間。
私にとって手帳は、何かを達成するためのツールというよりも、暮らしの流れを整え直すための習慣になっています。
手帳は、整えながら進むためのもの
以前は、手帳を「頑張るためのもの」として使っていました。
予定を細かく立てて、やることをきちんとこなしていくためのもの。
でも今は、少し違う捉え方をしています。
手帳は、ただ前に進むためだけのものではなく、整えながら進むためのものでもあると感じています。
うまく進めない日があってもいいし、何もできなかった日があってもいい。
そういう時間も含めて受け止めながら、また進みたいと思ったときに、そっと背中を押してくれる。
そんな存在として、手帳と付き合っています。
目標管理の手帳が合わなくなった時期
以前は、手帳を目標管理のために使っていました。
タスクを書き出して、予定を細かく立てて、やるべきことを整理するための場所。
その使い方自体が間違っていたわけではありません。
ただ、生活が変わるにつれて、少しずつ息苦しさを感じるようになっていきました。
思うように進めない日が増えたり、予定通りにいかないことが当たり前になったり。
タスク管理だけでは、今の暮らしにうまく馴染まないと感じるようになったのです。
そんな中で、「ちゃんと使えない自分」を責めてしまうこともありました。
でも今振り返ると、それはやり方が間違っていたのではなく、今の暮らしに合わなくなっていただけだったのだと思います。
暮らしを整えるための手帳
今は、手帳をもっとシンプルに使っています。
一日の流れを書いたり、その日の気持ちを少しだけ残したり。
何も思いつかない日は、予定を確認するだけで終わることもあります。
大きな目標ではなく、今の自分の暮らしに目を向けるための時間。
手帳は、前に進むための道具でありながら、立ち止まった自分もそのまま置いておける場所でもあります。
この感覚については、こちらの記事でも少し詳しく書いています。
今の私には、このくらいの距離感がいちばん心地よく感じられています。
手帳を続けられる理由
手帳が続いているのは、特別な工夫があるからではありません。
むしろ、ゆるくしていったことで、自然と戻ってこれるようになった気がしています。
毎日書かなくてもいいから
私にとって手帳は暮らしに欠かせないものですが、毎日書けているわけではありません。
空白のページもありますし、 数日開かないこともあります。
後から遡って書くこともありますが、空白のままにしてある日もたくさんあります。
空白を埋めようとしなくなってから、手帳を開くハードルが少し下がったような気がします。
空白があっても、また次の日に開けばいいと思えること。
それが、続けられている理由のひとつなのかもしれません。
手帳の空白についての考え方は、こちらの記事でもまとめています。
書く量を決めていないから
たくさん書く日もあれば、一行だけで終わる日もあります。
何も書かずに、予定を確認するだけの日もあります。
その日の書きたい量に合わせて、心のままに言葉を残しています。
書き出してみると、頭の中にあったものが少し外に出て、
気持ちが軽くなることもあります。
書く量を決めていないからこそ、その日の自分に合わせて使うことができます。
手帳が「安心する場所」だから
考えていることを書き出すことで、輪郭が見えてきたり、自分の気持ちが分かってきたりすることがあります。
うまく言葉にできない日でも、手帳を開くだけで、少し落ち着くような気もします。
私にとって手帳は、気持ちをそのまま置いておける場所のような存在です。
手帳が心のよりどころになる感覚については、こちらの記事でも書いています。
▶︎ 手帳が避難所になる瞬間
手帳が続かないときの向き合い方
手帳を続けていると言っても、 ずっと順調だったわけではありません。
書けない時期も、 手帳から離れた時期もありました。
書けない日があってもいい
何も書けない日があるのは、自然なことだと思っています。
そういう日は、無理に何かを書こうとせず、そのまま閉じることもあります。
そういう日も含めて、今の自分の状態だと思えるようになってから、
手帳との距離が少しやわらかくなりました。
書けない日との向き合い方については、こちらの記事でもまとめています。
一度離れても、また戻ってこれる
手帳をやめた時期もありました。
でも、気がつくとふと書きたくなって、自然と手帳に手が伸びるようになりました。
やめていた期間が長くても、手帳との暮らしに戻ることに特別な準備は必要ありません。
開きたいと思ったときに、また開けばいい。
それだけで、手帳との暮らしは続いていきます。
手帳から離れた経験については、こちらの記事でも書いています。
▶︎ 手帳を一度やめてみたらこうなった
続けることより、戻ってくること
手帳は、毎日続けることよりも、離れてもまた戻ってこれることの方が大切なのかもしれません。
続かなかった日があっても、また開こうと思えたときに、すでに続きは始まっているように感じています。
何度続けられなくなっても大丈夫。
「また開こう」と思えたことの方が、 手帳と暮らす上でずっと大事なことだと感じています。
手帳を続けたことで変わったこと
手帳を続ける中で、少しずつ変わってきたことがあります。
大きく何かが変わったというよりも、小さな変化が少しずつ積み重なってきたような気がしています。
そしてその積み重ねが、今の自分を少し楽にしてくれているように感じています。
一日が見えるようになった
予定や流れを書いておくことで、一日の輪郭がぼんやりと見えるようになりました。
すべてがその通りに進むわけではありませんが、なんとなく先が見えるだけで、気持ちが少し落ち着きます。
以前は、「気づいたら一日が終わっていた」と感じることも多かったのですが、
手帳に書いておくことで、今日がどんな流れで進んでいくのか、なんとなくイメージできるようになりました。
「なんとなく過ぎていく一日」から、「見えながら過ごす一日」に変わったことは、私にとって大きな変化でした。
気持ちの揺れに気づけるようになった
忙しい週や、何も進まないと感じる週。
そういう変化に、少しずつ気づけるようになりました。
書いたものをあとから見返すと、そのときの自分の状態が、やさしく分かることがあります。
「少し疲れていたな」とか、「余裕がなかったな」とか。
そのときは気づけなかったことも、あとから見ると、少しだけ理解できることがあります。
手帳は、そのときの自分をそのまま残してくれる場所です。
だからこそ、無理に整えようとしなくても、自然と自分の状態に気づけるようになっていきました。
自分にやさしくなれるようになった
手帳を書いていると、うまくいかなかった日や、何もできなかった日も、そのまま残ります。
以前はそういう日を「できなかった日」として見ていましたが、
今では、それを見返すうちに、「そういう日もある」と思えるようになりました。
手帳は、頑張った日だけでなく、立ち止まった日もそのまま置いておける場所です。
書いて残しておくことで、そのときの自分を否定せずに見返すことができます。
その積み重ねが、少しずつ自分への見方を変えてくれたように感じています。
今の暮らしに合う形で続けている
決まった形にこだわらず、その日の余白に合わせて手帳を開いています。
朝は、手帳を開いてその日の予定を確認するだけのことが多く、
夜は、少しだけ時間をとってその日のことを書いたり、明日の準備をしたりしています。
朝と夜、それぞれの手帳時間をゆるやかに取り入れることで、今の暮らしに合った形で続けられていると感じています。
朝と夜、それぞれの手帳時間については、この後紹介します。
手帳時間をこれから始めたい方へ
もしこれから手帳時間を取り入れたいときは、ほんの少しだけ時間をとって、ページを開いてみることから始めてみるのもいいかもしれません。
朝に予定を確認するだけでも、夜に一行だけ書くだけでも、それだけで少し流れが整いやすくなります。
朝に手帳を開いて一日を始めたいときに
朝は、手帳を開いて予定を確認する時間から始まります。
安心して一日を始める朝の手帳時間については、こちらの記事でも紹介しています。
夜に手帳を開いて一日を整えたいときに
一日の終わりに手帳を開いて、今日のことを書き残し、明日の準備を少し整える時間もあります。
安心して一日を終える夜の手帳時間については、こちらの記事でも紹介しています。
手帳と一緒に、暮らしを整えたいときに
手帳時間のあと、温かい紅茶を飲みながら過ごす時間も、日々の楽しみのひとつです。
手帳とあわせて楽しむおうちカフェについては、こちらの記事でも紹介しています。
手帳を続ける理由は、人それぞれ
手帳に、正しい使い方はありません。
目標を管理するために使う人もいれば、 気持ちを整えるために使う人もいます。
どちらが正しいということもなく、 今の暮らしに合っていれば、それでいいのだと思います。
手帳は、自分のペースで続けていけるものです。
無理に続けようとしなくても、 また開きたくなったときに、そっと戻ってこれる。
そんな距離感で、これからも続けていけたらいいと思っています。
手帳時間を、暮らしの中に少しずつ取り入れたいときに
朝に予定を確認するだけでも、夜に一行だけ書くだけでも、それだけで一日の流れが少し整いやすくなります。
朝と夜、それぞれの手帳時間については、こちらの記事でも紹介しています。


手帳時間のあとに、
温かい紅茶を飲みながら過ごす時間も、日々の楽しみのひとつです。
そんなおうちカフェの過ごし方については、
こちらの記事でも紹介しています。



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