インド紅茶・アッサムとは?

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ミルクティーとして愛飲されることの多いアッサム。

こちらの記事ではアッサムの産地・茶葉・飲み方について紹介します。

目次

アッサムの産地

インドは世界最大の紅茶生産国です。

その中でも最も生産量が多く、全体の生産量の約半分を占めているのが「アッサム」です。

「アッサム」は、インドのアッサム地方で作られている紅茶です。

アッサム地方はインド北東部に位置する78,000㎢の広大な平野です。

大河ブラマプトラ河流域の両岸に大小600の茶園が広がる世界最大の紅茶産地です。

チベットやミャンマー、バングラデシュが隣接しています。

茶園にはシェードツリーと呼ばれる背の高い木が枝を広げ、強い日差しから茶樹を守っています。

茶栽培の標高は50~500ⅿで、モンスーンによる世界有数の降雨量の多い土地です。

また、川の水蒸気が雨や霧となって茶葉を湿らせます。

この豊富な雨量と湿度により肥沃な土壌が育まれ、紅茶の栽培に最適な気候条件が揃います。

この特徴的な気候がアッサム特有の濃厚な渋みと独特の甘い香りをもつ紅茶を生み出します。

アッサムの茶葉について

「アッサム種」の発見

紅茶の茶樹には、「アッサム種」、「中国種」、「クローナル種(ハイブリッド)」の3種類があります。

アッサムで紅茶が発見されたのは1823年。

それまで、中国が原産のチャノキしかありませんでした。

イギリス主導でインドでも中国種のチャノキの栽培が進められていましたが育たず、紅茶の生産は困難なものとなっていました。

アッサム種が発見されたことでインドでも紅茶の栽培が可能となり、世界最大の紅茶生産国にまで成長を遂げたのです。

アッサム種は寒さに弱く、主に熱帯地方に生息しています。

  • 大きな葉形
  • ツンと尖った葉先
  • 繊維が粗く凸凹の表面

を特徴とした茶葉です。

同じチャノキ(カメリアシネンシス)の仲間でも種類が違うことから、アッサムで発見されたものはアッサム種と呼ばれ、中国が原産のものは中国種と呼ばれるようになりました。

熱帯地方特有の強い日差しをたくさん浴びて育つことで酸化酵素の働きが活発となり、紅茶の特徴とされる豊かな香りと濃厚な味わいを生み出すタンニンが多く生成されます。

そのためアッサム種の方がより紅茶向きの茶葉とされています。

アッサムの茶樹である「アッサム種」の発見により、アッサム地方が紅茶の一大産地となったのが1839年です。

こうしてアッサムは紅茶の産地として大きく発展していきました。

アッサムティーの効能

紅茶には様々な成分が含まれており、多くの効果が期待できると言われています。

アッサムは他の紅茶よりも、タンニンの含有量が1.5倍ほど多いです。

タンニンは美肌効果やデトックス効果、整腸作用などに効果があると言われています。

また、アッサムには「アッサムサポニン」というアッサム特有の成分が含まれています。

アッサムサポニンとは、紅茶の渋みや苦みのもととなるタンニンと同じ成分ですが、それとは別に血流の改善や体内の活性酸素を減らす効果が期待できます。

血液中の悪玉コレステロールに働きかけ、血栓で血液が詰まるリスクを軽減させる効果があると言われ、生活習慣病予防にもつながります。

アッサムの製造方法

「アッサム=コロコロとした丸い茶葉」のイメージが強いですが、これはアッサムがこの形状なのではなく、製法上の理由から。

アッサムは、茶葉の約90パーセントがCTC製法で作られています。

CTC製法については「紅茶の製造方法」をご覧ください。

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アッサムは主に生産国インドで消費されます。

インドは国民の90パーセント以上が煮出し式ミルクティーのチャイを飲むという国民性。

チャイはそもそも、インドがイギリスの植民地だった時代、インド国内で栽培された茶葉の品質の良いものだけイギリス本国に運ばれ、残った茶葉をいかに美味しく飲むか試行錯誤して発明された飲み物と言われています。

そのインドで日常的に飲まれているのがアッサム、さらにアッサムをチャイ用に大量消費需要に応えるために開発されたのがCTC製法です。

実際にはアッサムだけではなく、アフリカの紅茶の多くも、このCTC製法で作られています。

CTCのアッサムはオーソドックス製法のアッサムよりも渋みが強くなります。

その渋みは濃いコクとなりミルクティーに良く合うので、CTCのアッサムはミルクティーにぴったりの紅茶です。

リーフティーとして市場に出回っているのはクオリティーシーズンに採れた上質なアッサム。ミルクティーにしても、ストレートで飲んでも美味しい紅茶です。

アッサムのクオリティーシーズン

アッサムの収穫シーズンは3月~11月までの間が生産期ですが、こちらもダージリンと同様主な収穫時期は年に3回あります。

それぞれの季節によって違った味わいを楽しむことができます。

3月~4月初旬はあっさりとした渋みの少ない軽やかな味わいが特徴の「ファーストフラッシュ」

4月中旬~6月はスモーキーなモルティーフレーバーが特徴の「セカンドフラッシュ」

9月〜11月は重厚なコクと程よい渋みを持つ「オータムナル」

クオリティーシーズンではない12~1月は、茶樹の整備期間であり茶製造は休止しています。

ファーストフラッシュ(春摘み)

ファーストフラッシュは3~4月に生産される紅茶です。

水色は明るく、草木のような爽やかで甘い香りと軽やかな味わいが特徴です。

輸入量が少ないため、希少性の高い紅茶です。

アッサムですが、ファーストフラッシュはミルクティーよりもストレートのほうが合う紅茶です。

セカンドフラッシュ(夏摘み)

セカンドフラッシュは4月中旬~6月に収穫されます。

クオリティーシーズンの茶葉な岳あり、ゴールデンチップが多く見られます。

この時期のアッサムティーは「モルティーフレーバー」と呼ばれるスモーキーさを含んだ甘く奥深い芳醇な香りが特徴です。

水色は赤みが強く、これは紅茶特有のポリフェノールのテアフラビンが豊富な証拠です。

濃厚で力強いコクが特徴で、ミルクティー向きの茶葉とされています。

アッサムの中で一番評価が高いのはセカンドフラッシュです。

リーフティーで出回っているのはほとんどがセカンドフラッシュのアッサムです。

でも紅茶専門店なら、ファーストフラッシュのフラッシュのアッサムを扱っているところもあります。

オータムナル(秋摘み)

オータムナルは9月〜11月頃に生産される紅茶です。

味に深みがあり、重厚なコクとほどよい渋みを持ち、それでいて後味はさらっとしていて爽やかさも併せ持った茶葉です。

意外にも他の紅茶に比べてクセが少なく渋みも少ないので、とても飲みやすい紅茶です。

香りはスモーキーさが少しある 曇ったような甘く芳醇な香りです。

水色は濃い赤褐色をしており、バラ色の褐色といわれています。

濃厚なオータムナルのアッサムは主にミルクティー向きの紅茶として扱われますが、上品な甘さがあり、そのままストレートで飲んでも美味しい紅茶です。

アッサムのおすすめの飲み方

ストレートティー

アッサムティーは基本的にミルクティーで飲むのがおすすめです。

特にストレートアイスティーは発酵が深いためコクばかり感じるので基本的にはあまりおすすめしません。

ただし上質なリーフならストレートでも美味しく飲めることもあります。

アッサムのリーフタイプは、クオリティーシーズンのセカンドフラッシュの上質なものによく見られます。

ストレートティーの淹れ方は「ストレートティーの美味しい淹れ方」をご覧ください。

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ミルクティー

アッサムの大半がCTC製法の茶葉です。

コクがあり、濃い味が出せるのがアッサムのCTCです。

その特徴を活かして飲むにはミルクティーがおすすめです。

ミルクティーの淹れ方は「ミルクティー[ティーウィズミルク]の淹れ方」もしくは

茶葉2倍ミルクティーの美味しい淹れ方」をご覧ください。

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アッサムのおすすめの組み合わせ

濃厚で力強いコクが特徴のアッサムは、生クリームやチーズなどの乳製品を使った重ための甘いスイーツとの相性が良いです。

他にも以下の食べ物と相性が良いとされています。

・モンブラン

・スイートポテト

・パンプキンパイ

・バニラ

・カスタードクリーム

アッサムの茶葉はオンラインだとどこで購入できるの?

アッサムの茶葉はオンラインですとこちらで購入できます。

アッサムと他の紅茶の違い

アッサム以外のインド紅茶

世界最大の生産量を誇るインド紅茶には、「アッサム」の他に「ダージリン」「ニルギリ」「ドアーズ」といった産地があります。

しかし国内での消費量が8割と大多数を占めるため、あまり輸出されていません。

そのため海外に出回るのは主に高級品のみとなります。

産地名である「ダージリン」や「アッサム」がブランド化されているのはこのような事情があるからなのです。

アッサムとダージリンの違い

アッサムとダージリンはどちらもインドで生産される茶葉です。

しかし、茶樹の品種が異なり、製法・味・風味も大きく異なります。

銘柄ダージリンアッサム
茶葉中国種自生アッサム種
メイン製法オーソドックス製法CTC製法
おすすめの飲み方ストレートティー向きミルクティー向き
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この記事を書いた人

ティータイムが毎日の活力な30代2児のママ。
育児の隙を見つけてティータイムを設ける日々。
趣味はお茶を飲みながらの読書・刺繍・手帳。
お外カフェも好きだけど、人目を気にせず気ままに過ごせるおうちカフェの方が性に合っている。
自宅を自分の「好き」を集めたブックカフェにするのが夢。

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