紅茶を淹れる際に、これだけは守りたい「ゴールデンルール」があるのをご存知ですか?
このゴールデンルールは、1935年アメリカのW・H・ユーカース著「オールアバウトティー」において提唱されたのが始まりです。
こちらの記事では美味しい紅茶を淹れるためのゴールデンルールについて紹介します。
美味しい紅茶を淹れる「ゴールデンルール」
美味しい紅茶を淹れるためのゴールデンルール
美味しい紅茶を淹れるために覚えておきたいゴールデンルールは以下の5つです。
紅茶のゴールデンルール
- 良質な茶葉を使う
- ティーポットとカップを温める
- 茶葉の量を性格に計る
- 汲みたての新鮮な水を沸騰させて使う
- 抽出時間を正確に計る
順番に詳しく見ていきましょう。
良質な茶葉を使う
古くなった茶葉は、新鮮な茶葉と比べて黒ずんでいたり、紅茶本来の香りが抜けてしまっていることが多いです。
- 赤みがある黒色、または紫がかった褐色
- 艶がある
- 茶葉の大きさや形が揃っている
茶葉が美味しい紅茶を淹れるのに適した茶葉です。
茶葉は1度開封すると、品質の良し悪し問わず香りや風味は徐々に落ちていきます。
保存状態にもよりますが、開封後2週間〜1ヶ月程度で使い切るのがベストだと言われています。
茶葉を購入する際には品質管理されている店舗で飲み切れる分量を買うようにしましょう。
ティーポットとティーカップを温める
事前に温める効果
[ティーポット]
注いだ熱湯の温度が下がるのを防ぎ、紅茶が十分に抽出される
[ティーカップ]
出来上がった紅茶の温度が持続され、長い時間美味しさを楽しめる
紅茶の抽出において最も大切なのが保温です。
ポットを温めておかず冷たいままだと、いくらお湯を沸騰させてもポットに入れた途端一気に冷めてしまいます。
ティーポットを温めておくことにより、注いだ熱湯の温度が下がるのを防ぎ、紅茶が十分に抽出される効果があります。
ティーカップは、出来上がった紅茶の温度が持続され、長い時間美味しさを楽しめます。
使う前に湯通しをして温めた上で抽出の工程に移りましょう。
使用するポットは、鉄分の含まれたポットは避けてください。
紅茶に含まれるタンニンが鉄分と作用し、紅茶の風味や香りを損ないます。
また、美しい赤色の水色を黒くしてしまいます。
保温力の面では、陶磁器のティーポットなどが好ましいです。
ジャンピングの様子を目で楽しめるガラス製も人気ですが、ガラス製のポットは陶磁器と比べ保温力が少々劣ってしまいます。
ガラス製は抽出時の短時間で使用し、出来上がった紅茶を陶磁器のティーポットに移すことでジャンピングの美しさも保温力もどちらも両立しながら楽しむ方もいます。
ティーポットの形は対流の起こりやすい丸型にするとしっかりとしたジャンピングが促されます。
茶葉の量を正確に計る
茶葉の分量は少なすぎると充分な味が抽出されず、また多すぎると不要なえぐみが出やすくなります。
茶葉の量は種類によって多少の差はありますが、基本的には「一人分=ティースプーン一杯(約2g)」が目安です。
・CTCタイプの茶葉
⇨ティースプーン小盛り1杯
・2〜3mm程の細かいBOPタイプの茶葉
⇨ティースプーン中盛り1杯
・1cm程の大きいOPタイプの茶葉
⇨ティースプーン大盛り1杯
汲みたての新鮮な水を沸騰させて使う
新鮮な水を用意しましょうといわれるとペットボトルの水を想像しますが、ペットボトルの水には酸素が充分に含まれていません。
紅茶を淹れる時のお湯は、よくジャンピングをさせるために酸素を多く含んだ水が必要です。
日本で紅茶を淹れる場合、水道水が汲みたての酸素がたくさん含まれた新鮮な水にあたります。
また、紅茶に使用する水は軟水が良いとされていて、日本の水道水は軟水ですのでなおのことぴったりです。
抽出時間を正確に計る
ティーポットの蓋をして茶葉をしっかり蒸らしジャンピングさせます。
ジャンピングとは、ティーポット内で起きる茶葉の上下運動のことで、美味しい紅茶を淹れるためには欠かせない工程です。
蒸らし時間の目安
・BOPタイプ…3分
(アッサム・ディンブラ・アールグレイに多い)
・OPタイプ⇨4分
(ダージリンに多い)
美味しい紅茶を淹れるためのゴールデンルール
こちらの記事では美味しい紅茶を淹れるためのゴールデンルールについて紹介しました。
紅茶のゴールデンルール
- 良質な茶葉を使う
- ティーポットとカップを温める
- 茶葉の量を性格に計る
- 汲みたての新鮮な水を沸騰させて使う
- 抽出時間を正確に計る
こちらは紅茶を淹れる際の「基本のキ」であり、他にもティーカップの選び方、ミルクの入れる順番、紅茶の温度など美味しい紅茶を追求するには考慮すべきポイントがたくさんあります。
まずはこちらのゴールデンルールをしっかり守って、美味しい紅茶の淹れ方をマスターしましょう。
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