インド紅茶・ニルギリとは?

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 ダージリン・アッサムとついでインド紅茶として挙げられるのがニルギリです。

ニルギリはダージリンやアッサムのように個性がはっきりしている他のエリアのインド紅茶とは違ってクセがない紅茶です。

そのせいかダージリンやアッサムほどの知名度はありませんが、ニルギリはその飲みやすさで世界中で愛されています。

こちらの記事ではそんなニルギリについて紹介します。

目次

ニルギリの産地

ニルギリは、南インドにあるタミールナドゥ州の「ニルギリ丘陵」で採取される紅茶です。

インド産の紅茶「ダージリン」「アッサム」に並び、幅広く利用されている茶葉です。

ニルギリ丘稜は世界遺産にも登録された南インドの西ガーツ山脈の約1,000mを超える高地に点在しています。

点在している中でもさらに標高に応じて以下の3つに分類されています。

標高900m以下の低地産

標高1600mまでの中地産

標高1600m以上の高地産

産地によって味や香りにも差が生じます。

標高の高い茶園では特に香り良い紅茶が作られます。

ニルギリとは現地の言葉で「青い山」を意味しています。

ニルギリの山々に良く生えている木の葉っぱの裏側が青く、風に揺られるとその青さが際立つことから、そう呼ばれているそうです。

このことから、ニルギリは別名「紅茶のブルーマウンテン」とも呼ばれています。

ニルギリの茶葉について

ニルギリのグレードと製造方法

ニルギリの茶葉は現在ではほとんどCTC製法です。

数年前まではオーソドックス製法が主流でしたが、近年急速にCTC製法に移行し、現在ではニルギリの90%がCTC製法で作られています。

OPやBOPタイプの茶葉も生産はされていますが、リーフタイプの注文が入ったり、非常に生育状況がよかった時のみなど限定的です。

茶葉のグレードについて知りたい場合は「紅茶の等級(グレード)とは」をご覧ください。

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オーソドックス製法・CTC製法について知りたい場合は「紅茶の製造方法」をご覧ください。

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ニルギリの風味

ニルギリの特徴は爽やかな味わいとほのかな甘い香りです。

他の紅茶と比べて紅茶の渋みや強い香りも無く、紅茶が苦手な方でも飲みやすい茶葉です。

水色は明るいオレンジ色で、透明度が高く澄んでいるのでアイスティーにしても綺麗な色を楽しめる紅茶です。

ニルギリの香りは紅茶特有の優雅な香りで「香りの紅茶」として世界中で愛されています。

青葉のような香りがあり、上質のものは南国の果実や柑橘系のフルーツのような香りもあります。

最も標高が高い高地産の茶園で栽培された茶葉は、季節風による冷たく乾いた風によって茶葉がゆっくりと成長します。

それによって風味がぎゅっと凝縮されるため、爽やかな香気や甘みを持った、高品質な紅茶に仕上がります。

ニルギリは、クセがなく飲みやすいので他の茶葉とブレンドして飲まれることが多いようです。

紅茶専門店ならニルギリだけの紅茶が揃っています。

1年を通して収穫が可能なためか、高品質なわりに、安値でお手頃価格で取り扱われていることが多いです。

また、クセのないニルギリですが、産地の標高に差があるので、茶園によって印象が変わる紅茶でもあります。

クセがないと言っても茶園による違いは結構わかるので、ニルギリ紅茶だけで飲み比べてお気に入りの茶園を見つけるのも良いですね。

ニルギリのクオリティシーズン

ニルギリは1年を通して採取可能な茶葉です。

その中でも12月〜1月にかけて収穫される「ウインターティー」がニルギリのクオリティシーズンと言われています。

しかし、この茶葉を紅茶として飲むためには収穫、生産、輸入などの工程が必要です。

これらの工程を経て日本で味わえるのは春先の4月頃になります。

また、季節風の影響で茶園の東側の斜面では7月〜8月に高品質の茶葉が取れることがあります。

クセのなさが特徴のニルギリですが、この時期の茶葉は草や花を思わせる爽やかな香りが楽しめます。

ニルギリの美味しい飲み方

くせがなく渋みも穏やかなニルギリの紅茶。

ストレートティーやレモンティー・ミルクティーなど幅広い紅茶のアレンジに向く茶葉です

ホットでもアイスでも美味しい紅茶なので、季節に合わせてホット・アイスそれぞれ飲んでみるのも良いでしょう。

ストレートティー

ニルギリは軽めに入れればストレートティー向きになります。

ストレートティーの淹れ方は「ストレートティーの美味しい淹れ方」をご覧ください。

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ミルクティー

ニルギリはしっかり濃いめに抽出さるとミルクティーにも合う紅茶です。

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もしくは「茶葉2倍ミルクティーの美味しい淹れ方」をご覧ください。

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アイスティー

ニルギリはスッキリとした味わいで、クリームダウンがあまり起きない紅茶なのでアイスティーに向いています。

アイスティーの淹れ方は「アイスティーの美味しい淹れ方

もしくは「短時間で作るアイスティーの美味しい淹れ方」をご覧ください。

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初めから水出しにするとより一層ニルギリのスッキリとした味わいを楽しめます。

フルーツティー

甘みが豊かで渋みが少ないニルギリは、フルーツの香りや風味を引き立てやすくフルーツティーにぴったりです。

レモンティーはもちろん、季節のフルーツをスライスしてニルギリティーの中にそっと落とせば、味や香りはもちろん見た目も華やかなフルーツティーが楽しめます。

ニルギリのおすすめの組み合わせ

ニルギリは和洋を問わずお食事やお茶請けにも合わせやすい、誰もが美味しいと思える風味で親しまれています。

その中でもフルーツとの相性が抜群です。

フルーツティーとも相性が良いように甘みが豊かで渋みが少ないニルギリは、フルーツの香りや風味を引き立ててくれます。

ニルギリを飲む際はフルーツを使ったスイーツとの組み合わせをお勧めします。

ニルギリはオンラインだとどこで購入できる?

ニルギリの茶葉はオンラインですとこちらで購入できます。

ニルギリと他の紅茶の違い

ニルギリ以外のインド紅茶

世界最大の生産量を誇るインド紅茶には、「ニルギリ」の他に「ダージリン」「アッサム」「ドアーズ」といった産地があります。

しかし国内での消費量が8割と大多数を占めるため、あまり輸出されていません。

そのため海外に出回るのは主に高級品のみとなります。

産地名である「ダージリン」や「アッサム」がブランド化されているのはこのような事情があるからなのです。

ニルギリはセイロンティーに似ている?

ニルギリはスリランカ産の紅茶「セイロンティー」に似た爽やかでフルーティーな香りで、柑橘系の香りに例えられることも珍しくありません。

ニルギリの産地はスリランカにほど近い丘陵地帯なので、香りや味も似てくるのでしょう。

この2つの決定的な違いは酸味です。

セイロンティーは全般的に酸味を感じる紅茶が多いけれど、ニルギリは酸味が少ないです。

酸味が苦手だけど、ダージリンやアッサムのように個性的な紅茶ではなく飲みやすい紅茶を探している方にはぴったりな紅茶です。

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この記事を書いた人

ティータイムが毎日の活力な30代2児のママ。
育児の隙を見つけてティータイムを設ける日々。
趣味はお茶を飲みながらの読書・刺繍・手帳。
お外カフェも好きだけど、人目を気にせず気ままに過ごせるおうちカフェの方が性に合っている。
自宅を自分の「好き」を集めたブックカフェにするのが夢。

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