アールグレイとはどんな紅茶?茶葉の特徴・美味しい飲み方・発祥の歴史を紹介

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紅茶の中でも人気の高いアールグレイ。

取り扱い店舗も多く、ドリンクバーで扱われていることもあるので知っている人は多いのではないでしょうか。

アールグレイは紅茶の名前として有名ですが、ダージリンやウバのような茶葉の種類ではありません。

実はアールグレイは茶葉にベルガモットの香りを付けたフレーバーティーの一種なのです。

今回はそんなアールグレイについて紹介します。

この記事はこんな人におすすめ

  • アールグレイって何?
  • 美味しく飲みたい
  • おすすめ商品を知りたい
目次

アールグレイとは

アールグレイは茶葉の名称ではなく、茶葉にベルガモットの香りを付けたフレーバーティーの一種なのです。

  • 桃の香りの紅茶=ピーチティー
  • りんごの香りの紅茶=アップルティー

と同じように

  • ベルガモットの香りの紅茶=アールグレイ

と呼ばれている、おそらく世界で一番有名なフレーバーティーです。

アールグレイの名称ははあまりにも有名なので、ダージリンやウバと同様紅茶の茶葉の種類と誤解される場合が多いです。

特にダージリンと混ざってしまう方が多い印象です。

ダージリンについて詳しく紹介している記事があります。

気になる方はこちらもご覧ください。

>>>ダージリンとはどんな紅茶?茶葉の特徴・美味しい飲み方を紹介

ひとくちにアールグレイと言っても取り扱う茶葉×ベルガモットの香りによって各メーカーごとに風味に大きな違いがあります。

各紅茶ブランドでたくさんの種類のアールグレイが販売されています.

自分好みのメーカー・ブレンドを見つけるのもアールグレイの楽しみ方の1つです。

アールグレイの由来

なぜ他のフレーバーティーと違ってアールグレイだけは「ベルガモットティー」と呼ばないのでしょうか。

アールグレイという名称は英語で

Earl (アール) =伯爵

Grey (グレイ) =名前

を意味していて、実在した人物「第2代グレイ伯爵チャールズ・グレイ」から由来しています。

グレイ伯爵は、1830年~1834年にイギリスの首相を務めていました。

アールグレイの由来は諸説あります。

第二代グレイ伯爵が英国首相在任中、中国へ派遣した外交使節団の一員が、偶然中国の官吏の命を救います。

その官吏は感謝の気持ちとして、自国の紅茶とそのレシピをイギリス首相であるグレイ伯爵へ贈りました。

その紅茶は、中国の龍眼(中国や東南アジアで採れるライチのような果実)のような柑橘系の香りでした。

この龍眼フレーバーは、元祖フレーバーティー・ラプサンスーチョンの原型、正山小種が持つ香りです。

グレイ伯爵はその紅茶を大変気に入り、自国でも同じものを作ろうとと茶商に依頼しました。

龍眼はイギリスはもちろん、ヨーロッパのどこにもありません。

そこで、代わりにベルガモットを使用して作られました。

グレイ伯爵は完成した紅茶に自分の名前である「アールグレイ」と名付けて発売。

ヒット商品になり、他の茶商も同様に「アールグレイ」の名称にしたことから、ベルガモットフレーバーの紅茶は「アールグレイ」として定着しました。

今では各紅茶ブランドががほぼ揃えている世界中で愛される定番フレーバーです。

元祖アールグレイはどこのメーカー?

グレイ伯爵がアールグレイのの開発を依頼した茶商がどこかは、現在でも定かではありません。

アールグレイの元祖であるとして、イギリスではジャクソン社とトワイニング社が長年争っていました。

第5代グレイ伯爵が元祖アールグレイはトワイニング社だと認めたとのことで、トワイニングが自らがアールグレイの元祖と主張していました。

しかし、1990年ごろ、ジャクソン社とトワイニング社が合併しました。

その結果、どちらにしても現在のトワイニング社がアールグレイの元祖ということになりました。

これによりアールグレイ元祖争いは終結しました。

現在でも本当はどちらに依頼したかは謎のままです。

アールグレイの必需品・ベルガモットとは

ベルガモットとはミカン科の柑橘類で、ブンタン・マンダリン・シトロンのみかん属の三種の原種が混ざった交雑種です。

主な産地はイタリアやアフリカのコートジボワールです。

ベルガモットには苦みがあるので食用には適していません。

主に精油を利用して香料としてよく使われています。

ヨーロッパでは日常的に使われる香料であり、シトラスの香りの香水の原料にもよく使用されます。

ベルガモットの香りには、精神を安定させ、ホルモンバランスを調整する働きがあると言われています。

ベルガモットにはいくつか種類がありますが、中には紅茶に向かないものもあります。

アールグレイの生産には茶葉とベルガモットの組み合わせがとても重要となってきます。

アールグレイに使用する茶葉

アールグレイはベルガモットという柑橘系ののフレーバーをつけた紅茶のことです。

ベースとなる茶葉によって風味の違うアールグレイが出来ます。

以前は中国産の紅茶を元に開発されたことから以前は中国の紅茶「キーマン」がよく使われていました。

しかし、現在は各社様々な紅茶を使用しています。

茶葉とベルガモットの組み合わせ例

  • ダージリンの茶葉×ベルガモットフレーバー=ダージリンベースのアールグレイ
  • キーマンの茶葉×ベルガモットフレーバー=キーマンベースのアールグレイ
  • ディンブラの茶葉×ベルガモットフレーバー=ディンブラベースのアールグレイ

中でも取り扱いが多いのが、セイロンティー(ディンブラ、キャンディ、ヌワラエリヤなど)を使用したアールグレイです。

セイロンティーは、キーマンよりもクセが強くないので、よりすっきりとベルガモットの風味を感じられます。

また紅茶の茶葉だけではなく、ハーブやルイボスが使用されることもあります。

アールグレイに苦手意識があったとしても、茶葉を変えるとお気に入りになることもあるので、ぜひ自分好みの味を探してみてください。

アールグレイのおすすめの飲み方

ストレートティー

ベルガモットの香りをより楽しむにはストレートで飲むことをおすすめします。

ストレートティーの淹れ方を詳しく紹介しています。

気になる方はこちらの記事もご覧ください。

>>>ストレートティーの美味しい淹れ方

アイスティー

アールグレイの柑橘系の爽やかな香りはアイスティーにぴったりです。

カフェやでアイスティーを注文すると、アールグレイのアイスティーが出てくることもよく見られます。

特にセイロンティーがベースとなっているアールグレイはアイスティーに向きです。

炭酸水で水出ししてもアールグレイの爽やかさがより引き立ちます。

アイスティーの淹れ方について詳しく紹介しています。

気になる方はこちらの記事もご覧ください。

>>>アイスティーの美味しい淹れ方

>>>短時間で作るアイスティーの美味しい淹れ方

>>>水出しアイスティーの淹れ方

ミルクティー

アールグレイはベルガモットの香りからストレート向きと思われがちですが、柑橘系とミルクは意外にも相性が良いです。

茶葉にコクと深みのあるキーマンやルフナを使用したアールグレイが、特にミルクティーにおすすめです。

抽出時間を長くすることでよりコクが増し、より美味しくいただけます。

ミルクティーの淹れ方について詳しく紹介しています。

気になる人はこちらの記事もご覧ください。

>>>ミルクティー[ティーウィズミルク]の淹れ方

>>>茶葉2倍ミルクティーの美味しい淹れ方

アールグレイはどこで購入できる?

アールグレイは日本の紅茶市場の主力商品なので、大抵の紅茶売り場で取り扱いがされています。

身近なところですとやはりトワイニングでしょうか。

紅茶ブランド「トワイニング」について詳しく紹介しています。

気になる人はこちらの記事もご覧ください。

>>>紅茶ブランド「トワイニング(TWININGS)」とは?

オンラインですとシルバーポットもおすすめです。

アールグレイのおすすめの組み合わせ

ベルガモットの香りはお砂糖との相性がいいので、甘いクッキーやシフォンケーキによく合います。

さらに、お菓子そのものにも、アールグレイが使われていることが多いです。

紅茶味のクッキーやシフォンケーキはギフトに人気のお菓子ですが、こちらの材料使われることが多いのがアールグレイです。

また、アールグレイのベルガモットフレーバーはチョコレートとの組み合わせもおすすめです。

板チョコから濃厚なチョコレートケーキまでとても様々なチョコレートと相性が良いです。

チョコレートと紅茶の組み合わせの定番「アッサム」に飽きてしまった人にも、アールグレイはおすすめです。

アールグレイについてまとめ

アールグレイはこんな紅茶

  • アールグレイ=ベルガモットのフレーバーティー
  • アールグレイの名前は実在の人物「第2代グレイ伯爵チャールズ・グレイ」から名付けられた
  • ベースの茶葉×ベルガモットの組み合わせ次第で同じアールグレイでも風味が変わる
  • アールグレイの飲み方はストレート・アイス・ミルクどれでもO

ベルガモットの香りが魅力のアールグレイ。

ぜひ様々な茶葉のアールグレイを飲んでお気に入りの組み合わせを見つけてみてください。

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この記事を書いた人

ティータイムが毎日の活力な30代2児のママ。
育児の隙を見つけてティータイムを設ける日々。
趣味はお茶を飲みながらの読書・刺繍・手帳。
お外カフェも好きだけど、人目を気にせず気ままに過ごせるおうちカフェの方が性に合っている。
自宅を自分の「好き」を集めたブックカフェにするのが夢。

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