【要約・書評】『さみしい夜にはペンを持て』自分探しのダンジョンに出かけよう!

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ぼくは、ぼくのままのぼくを、好きになりたかった。

『さみしい夜にはペンを持て』

こちらの記事では、

さみしい夜にはペンを持て 』
 古賀史健

を紹介します。

  • 自分の考えをうまく言葉にできない
  • 人間関係に疲れてきた
  • 悩んでいる子どもに何と声をかけていいか分からない

そんな”日々悩みを抱えて前に進めない”悩みを解決する「他者より先に、自分との人間関係を築くための本」を紹介します。

本書には、悩みを解決する直接的な答えは書いてありませんが、これから先、生涯使える「答えの出し方」を教えてくれます。

中学生向けに書かれている本ですが、中学生はもちろん、これから中学生を迎える子どもたちや、かつて中学生だった大人たち、悩みを持つすべての人に読んでほしい本です。

この記事で紹介していること

「さみしい夜にはペンを持て」とは

  • 1分で読める「さみしい夜にはペンを持て」
  • 書籍情報
  • 「さみしい夜にはペンを持て」のポイント
  • 次に読みたいおすすめの3冊

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目次

1分で分かる『さみしい夜にはペンを持て』

『さみしい夜にはペンを持て』とは?

自分との対話を繰り返し

自分の道しるべを見つけ出す

日記の書き方

『さみしい夜にはペンを持て』は、著者の古賀史健さんが導き出した「日記で”自分”を探し、好きになる方法」です。

日々を一生懸命生きていく中で、

  • 「頭の中がモヤモヤする」
  • 「人とか関わることに疲れた」
  • 「自分の気持ちすら分からない」

と立ち止まってしまう瞬間は、誰しも経験があるのではないでしょうか。

そんな”日々悩みを抱えて前に進めない”悩みを、本書では「日記を書くこと」で解決へと導いてくれます。

本書では日記には”自分の中の自分を探す”役割があるとされています。

社会生活を送っていくうえで、おそらく大多数の人が、「自分の顔」を相手に合わせて数パターン使い分けていると思いますが、常にその状態でいると、時々「自分」が分からなくなる感覚におちいります。

ひとりだけの時間を取り戻すことができる最も手軽な方法が「日記を書くこと」です。

「書くこと」とは考えることであり、その中でも特に「日記を書くこと」はより自分の思考に深く潜る行為であると述べられています。

日記でじっくりと考え、自分と対話をすることで”誰かの前で見せる自分”ではなく、”自分だけの自分”を見つけることができるのです。

日記は、他人が目にする機会のないものなので、自分に正直に書くことができます。

本心を日記の中でことばにしていくうちに、日記の中に自分の思いを誰にも気兼ねすることなく自由に言葉にしている「もうひとりの自分」が生まれます。

自分の中の一部である「もうひとりの自分」を好きになることで、自分のことを今より好きになることができます

『さみしい夜にはペンを持て』のポイントは大きく分けて3つ。

  • 日記で”自分の中の自分”を探す
  • 挫折しない日記の書き方
  • 日記の本当の効果

「この悩みの正解はコレ!」といった具合に、悩みを解決する直接的な答えは書いてありませんが、これから先、生涯使える「答えの出し方」を教えてくれます。

中学生向けに書かれている本ですが、中学生だけでなく、悩みを持つすべての人に読んでほしい本です。

ぼくは、ぼくのままのぼくを、好きになりたかった。

『さみしい夜にはペンを持て』

人と繋がることが簡単になったからこそ、他人のこと以上に自分のことが分からなくなってしまった人へ贈る「他者より先に、自分との人間関係を築く」ための一冊。

これから紹介する日記の書き方で「自分探しのダンジョン」に出かけてみませんか。

『さみしい夜にはペンを持て』書籍紹介

タイトルさみしい夜にはペンを持て
著者古賀史健
出版社ポプラ社
発売日2023/7/18
ページ数292ページ
価格1,500円(税別)
サブスクAudible:×
Kindle unlimited:×

SNSで常時だれかとつながっている時代。
だからこそ、積極的に「ひとり」の時間をつくろう。

うみのなか中学校に通うタコジローは、
学校にも居場所がなく、自分のことが大嫌い。
ある日、不思議なヤドカリおじさんと出会ったタコジローは
その日から、どんどん変わっていく…

・考えるとは「答え」を出そうとすること
・その作文、嘘が混じってない?
・みんなと一緒にいると、自分ではいられなくなる
・考えないのって、そんなに悪いこと?

他者より先に、自分との人間関係を築くための本

『嫌われる勇気』古賀史健が、
はじめて13歳に向けて書き下ろした
「自分を好きになる」書き方の寓話

引用:Amazon『さみしい夜にはペンを持て』

本書の著者・古賀史健さんは、あの対人関係本のベストセラーとして有名な一冊、『嫌われる勇気』の著者でもあります。

あの対話形式のストーリー展開と、振り切った内容に衝撃を受けた人も多いのではないでしょうか。

今回は、主に中学生に向けて「自分を好きになる書き方」をテーマに寓話形式で構成されています。

りん

中学生対象作品とあって、かなり読みやすい構成です

『さみしい夜にはペンを持て』のポイント

『さみしい夜にはペンを持て』のポイント

  • 日記で”自分の中の自分”を探す
  • 挫折しない日記の書き方
  • 日記の本当の効果

日記で”自分の中の自分”を探す

日記は何のために書くのでしょう?

出来事の記録のため?

思考や気づきを書き溜めておくため?

感情をぶつけるため?

様々な役割があると思いますが、本書では日記には”自分の中の自分を探す”役割があるとされています。

日々、嫌な思いや悩み事で頭の中がモヤモヤした時に、誰かに話すことでスッキリしたという経験を持つ人は、少なくないのではないでしょうか。

この”スッキリする”という体験は、話すだけでなく”書く”ことでも経験できるのです。

本書では、一見似ている「話す」と「書く」、さらに「作文」と「日記」に分けて違いを解説しています。

  • 話す

→伝えることが目的

=放ったら消える

  • 書く

→答えを出すことが目的

=考える・書く・整理修正を繰り返して答えを発見する

  • 作文

→他者に評価されるもの

=無意識のうちに表現に制限がかかる

  • 日記

→自分だけが見るもの

=自由に思考を深めることができる

こうして比較してみると、「書くこと」とは考えることであり、その中でも特に「日記を書くこと」はより自分の思考に深く潜る行為であることが分かります。

それでは、なぜ自分の思考に深く潜る必要があるのでしょうか。

人は誰でも、「自分の顔」を相手に合わせて数パターン持っています。

すべて「自分」であり、それ自体は社会生活を送っていくうえで大切ですが、常にその状態でいると、時々「自分」が分からなくなる感覚におちいります。

会社での自分。仕事相手といるときの自分。親としての自分。夫としての自分、妻としての自分。いろいろだ。それでときどき、こうして公園にやってくる。『みんな』から離れて、ひとりの場所で、ひとりの時間を作って、なんでもない自分を取り戻すわけだ。だれの目も気にしない自分をね。

『さみしい夜にはペンを持て』

もちろん作中のように公園に行くのも良いですが、ひとりだけの時間を取り戻すことができる最も手軽な方法が「日記を書くこと」です。

作中では、日記を書くこと=自分という名のダンジョンを冒険することと例えています。

日記でじっくりと考え、自分と対話をすることで”誰かの前で見せる自分”ではなく、”自分だけの自分”を見つけることができるのです。

挫折しない日記の書き方

「さあ、日記を書こう!」と書き始めたものの、「やっぱり書けない!」という現象。

おそらく大半の人が1度はそういった経験をしたことがあるのではないでしょうか。

「書けない!」で挫折しないためにも、いくつか日記を書くためのポイントがあります。

  • ”書く”ではなく”スケッチする”

→あの時の気持ちを当事者ではなく、そばで見ているような感覚で切り取る

  • スケッチした事柄について”あの時の自分”に質問をする

→第三者の目線であの時の自分にインタビューをしてみる

例:どうしてそう感じたか?

  周囲の様子は?

  自分の態度は?

  • ことばの色鉛筆(=語彙)を増やす

→持っていることば(=色)が増えれば、表現の幅が広がる

  • 世界をスローモーションで眺める見方を持つ

→「書こう」という意識を持つことで、普段はすり抜けていく風景・感情をキャッチできる

  ↳情景を細かく区切ってそれぞれの場面を描く

  ↳忘れないために自分の考えも書き加えたメモを取る

  • 本質を探す

→似ているもの・似ていないものを連想し、それらとの共通の要素を探す

これらのポイントを踏まえて実際に書いていくと、日記を書くためには、とても深く自分と対話する必要があることが分かります。

毎日の日記を通じて自分との対話の時間を作ることで、少しずつ自分の進むべき道が見えてくるのです。

日記の”ほんとうの”効果

日記には様々な効果があると言われています。

  1. 脳の活性化
  2. 文章力の向上
  3. 成長の促進
  4. 習慣の形成
  5. 自律神経のコントロール
  6. ストレス解消

本書では、日記のもつ”ほんとうの”効果は、自分のことを好きになれることだと考えています。

日記は、他人が目にする機会のないものなので、自分に正直に書くことができます。

本心を日記の中でことばにしていくうちに、日記の中に自分の思いを誰にも気兼ねすることなく自由に言葉にしている「もうひとりの自分」が生まれます。

同じ「ぼく」でも、ぼくはひとりじゃない。それぞれの場所に、違った「ぼく」がいる。そして日記を書き続けていけば、そこに「もうひとりの自分」が生まれるんだ。教室にいる自分のことを好きになれなくても、「日記の中の自分」を好きになることは、できるんだ。ダンジョンを進んだ先に待っているラスボスは、ドラゴンじゃなくて自分なんだ。

『さみしい夜にはペンを持て』

日記の中の「もうひとりの自分」は、嘘のない本当の自分。

ある日は辛い思いに涙を流し、

ある日は喜びを爆発させ、

ある日は壁を打ち破ろうと奮闘する。

そんな風に、自分に正直に日々を懸命に生きていく日記の主人公(=もうひとりの自分)を、愛おしく思うようになるのは自然な気持ちです。

自分の中の一部である「もうひとりの自分」を好きになることで、自分のことを今より好きになることができます

さらに本書では、

  • 日記を続けるコツ
  • 悩み事の対処法
  • 日記を書いているとどうしても出てくる愚痴・悪口への心構え

など日記に関する様々な知識が紹介されています。

詳しく知りたい人はぜひ一度読んでみてください。

『さみしい夜にはペンを持て』で日記とともに自分探しのダンジョンへ出かけよう!

『さみしい夜にはペンを持て』とは?

自分との対話を繰り返し

自分の道しるべを見つけ出す

日記の書き方

『さみしい夜にはペンを持て』の3つのポイント

  • 日記で”自分の中の自分”を探す
  • 挫折しない日記の書き方
  • 日記の本当の効果

「さみしい夜にはペンを持て」は、これから先、生涯使える「答えの出し方」を教えてくれる一冊。

ぼくは、ぼくのままのぼくを、好きになりたかった。

『さみしい夜にはペンを持て』

早速本書を読んで、日記という「自分探しのダンジョン」に出かけてみませんか。

気になる方はぜひ一度読んでみてください。

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次に読みたいおすすめの3冊

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この記事を書いた人

ティータイムが毎日の活力な30代2児のママ。
育児の隙を見つけてティータイムを設ける日々。
趣味はお茶を飲みながらの読書・刺繍・手帳。
お外カフェも好きだけど、人目を気にせず気ままに過ごせるおうちカフェの方が性に合っている。
自宅を自分の「好き」を集めたブックカフェにするのが夢。

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