知識や感動を与えてくれる読書。
知らない世界を手軽に見せてくれ、日常に彩りを与えてくれる読書を趣味としている人も多いと思います。
こちらの記事では、そんな読書時間をさらに充実させてくれる「読書ノート」について紹介します。
読書時間を充実させる「読書ノート」について
- 読書ノートのメリット
- 読書ノートの書き方
- 既製品でおすすめの読書ノート
- 読書ノートが作りたくなる本
読書ノートとは?

読書ノートとは?
自分専用の図書館
読書ノートとは、これまでに読んだ本を記録しておくためのノートのことです。
本の内容や感想、知識や発見などを記録することで、読むだけではないメリットをたくさん得ることができます。
読書ノートのメリット

読書ノートのメリット
- 防備録になる
- アウトプットするので内容が整理される
- 記憶を振り返りやすくなる
- 読書へのモチベーションが上がる
防備録になる
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの研究によると、
人間は学習後20分後には42%忘れ
1時間後には56%忘れ
1日後に は74%忘れ
1週間後には77%忘れてしまう
という研究結果が出ています。
読書直後は「感動した!」「この気づきを生かしたい!」と思っても、数日経てば忘れてしまうのが人間です。
読書量が多い人ほど本棚の奥から随分前に読んだ本が発掘されて、そこで初めて読んだことを思い出すパターンもあったり…。
忘れないためには「思い出す=復習」が大切です。
すぐ手に取れる読書ノートにまとめておくと、パラパラとめくるだけで数多の本の記憶を引っ張り出すことができます。
「読んだ」という潜在意識があるだけでも、その後の行動に随分と影響してきます。
内容が整理され、理解が深まる
実用書だと特に、一度読んだだけでは何となく右から左に流れてしまう時があります。
読書ノートに記録しようと思うと、一度自分の中に落とし込んでノートに書き出す必要があります。
- 分かりやすく図解にする
- 足りない知識を調べて補う
- 関連書籍をさらに読む
アウトプット前提で読むと、本から得られる気づきを能動的に掴みにいきます。
誰にも見せる予定のない読書ノートですが、「未来の自分」のために書いているのでアウトプット前提で読むことになります。
未来の自分に本を紹介できるくらいに咀嚼して落とし込むからこそ、本への理解がより深まります。
記憶を振り返りやすくなる
読書ノートには、読んだ当時自分にとって大切だと感じた情報や台詞が詰まっています。
一冊丸々読み返さなくても、軽く読み返すだけで一度自分の中に落とし込んだ記憶は簡単に表に出てきてくれます。
読書ノートを開くだけでその時の感情と連動して読書ノートに記録していないキーワードまで思い出すことができます。
カナダのウォータールー大学の研究にて、
24時間以内に10分間復習をすると記憶が100%戻り
さらに、その後1週間以内に5分間の復習、1ヶ月以内に2~4分の復習で 記憶が100%戻る
という研究結果が出ています。
読書ノートを記録しておくことで、簡単に高頻度で振り返ることができます。
読書へのモチベーションが上がる
読書ノートが溜まっていくと、記録したリフィルのページ数が増えます。
つまり、これまでの読書量が一目瞭然となり、「こんなに読んだんだ」という達成感が生まれます。
『自分専用の図書館』が充実したような気分になり、読書がより楽しくなります。
読書ノートの書き方
読書ノートの書き方
- お気に入りの手帳やノートを選ぶ
- 書籍の基本情報を書く
- 小説は心が動いた台詞を3つ書き出す
- 実用書は「気づき」を3つ書き出す
- 読書ノートを読み返す
- 読書ノートを充実させる

「簡単に継続」をモットーに色々と試行錯誤した結果、現在はこの形に落ち着いています


読書ノート作りや振り返りのモチベーションを高めるためにも、お気に入りの手帳やノートを用意します。
私はバレットジャーナルのコレクションページとして作成し、振り返りの時に読書ノート専用バインダーに移動させています。


記憶を振り返るためにも読み終わったら基本情報は必ず書きます。
- 表紙画像
- タイトル
- 著者
- 出版社
- 読書開始日・読書完了日
小説は心に刺さった台詞そのものに価値があると思っているので、そのまま書き出します。
あまり数を欲張ると読書ノートそのものが面倒になってしまうので3つ前後に留めています。
ビジネス・自己啓発などの実用書は「気づき」を書き出します。
「気づき」とは、
- これまでの自分の知識に無かったこと
- 目からウロコが落ちた事実
- これからの行動に活かしたいこと
などこれからの行動を変化させるきっかけです。
こちらもあまり欲張らず1回の読書ターンにつき3つ程度に留めています。
書いて終わりではせっかく時間を使って作った読書ノートがもったいないです。
すぐ手に取れる所に置いておいて、日々の隙間時間に読み返すとより読んだ内容が自分の糧となる実感が得られます。
- 寝る前のリラックスタイムに
- カフェでの読書代わりに
- 調理中の煮込み時間に
隙間SNSタイムを隙間読書ノートタイムに変えると、心の安定にも一役買ってくれます。
1冊読み終わって読書ノートを作り終えたら、さらなる読書ノートの充実を図りましょう。
- 新しい本を読む
- 読書ノートを読み返してさらに読み込みたいと思った本の再読
再読した時は、最初と同じように台詞や気づきを3つ書き出していきます。
充実した実用書の場合、気づきが3つでおさまらない時もあります。
ですが、欲張って一度に全て吸収しようと思っても、高確率で取りこぼしが発生します。
一度に欲張らず、でも少しずつ確実に自分のものにしていく。
この過程を繰り返していくことで、読書ノートが『自分専用の図書館』になっていきます。



この「知識の追加」をするためにシステム手帳を採用しています。
既製品でおすすめの読書ノート
既製品の読書ノートも数多く取り扱っています。
自分でフォーマットを作るのが面倒な人は、書き残したい項目やボリュームに合わせて既製品の読書ノートを選ぶのもおすすめです。
講談社文庫/ムーミン100冊読書ノート
MARK’S(マークス)/EDIT読書ノート
読書ノートが作りたくなる本3選
デジタル記録が好きならブログもおすすめ


手書きの方が記憶に残るとは言いますが、デジタルで残すのが好きな人もいるかと思います。
そんな時は「読書ブログ」として残していくのもおすすめです。
読書ブログ運営におすすめの人
- デジタルで残したい
- 読書量が膨大
- 検索機能を使いたい
- 感想を誰かと共有したい


読書ノートで読書時間をより色鮮やかに
こちらの記事では、読書時間をさらに充実させてくれる「読書ノート」について紹介しました。
読書ノートのメリット
- 防備録になる
- アウトプットするので内容が整理される
- 記憶を振り返りやすくなる
- 読書へのモチベーションが上がる
読書ノートの書き方
- お気に入りの手帳やノートを選ぶ
- 書籍の基本情報を書く
- 小説は心が動いた台詞を3つ書き出す
- 実用書は「気づき」を3つ書き出す
- 読書ノートを読み返す
- 読書ノートを充実させる
作るメリットはたくさんありますが、作り込み過ぎてしまうと継続が難しくなる読書ノート。
検索してみると読書ノートを公開している方もたくさんいらっしゃいます。
色々なフォーマットを試してみて、是非自分らしい読書ノートを作ってみてください。






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