手帳を選んでいると、
「このサイズがいいかな」
「ウィークリーが使いやすそう」
「この紙の書き心地が好きかも」
と、少しずつ自分が心地よく思う手帳の条件が見えてきます。
たくさんの条件を考えている中で、ふと「そもそも、手帳じゃなくてもいいのでは?」と思うことがあります。
予定を書きたいなら手帳。
思いついたことを自由に書きたいならノート。
必要なページだけを入れ替えたいならシステム手帳。
そんなふうに考えてみると、選択肢はもう少し広げられそうです。
今回は、綴じ手帳・システム手帳・ノートなど、それぞれの特徴を眺めながら、「私は、どんな形なら心地よく使えそう?」というところから考えてみます。
手帳には、いろいろな「かたち」がある
ひとことで「手帳」といっても、その形はいくつかあります。
- ページが最初から一冊につながっている綴じ手帳。
- ページを入れ替えたり、追加したりできるシステム手帳。
- 決まったフォーマットを持たないノートを、自分なりの手帳として使う
- ひとつにまとめず、複数の手帳やノートを役割ごとに使い分ける
まずは、それぞれの特徴を簡単に眺めてみましょう。
綴じ手帳|一冊の中に一年を収めていく
綴じ手帳は、ページが本のように一冊につながっているタイプです。
年間、月間、週間などのページがあらかじめ用意されていて、基本的にはそのまま使っていきます。
綴じ手帳の良さは、「ページが最初から用意されている安心感」です。
そのため、「自由に作りたい」というより、
- 年間の予定を一冊にまとめたい
- 月間・週間ページをそのまま使いたい
- ページの構成を自分で考えなくても使えるほうが楽
- 一年間使った手帳を、そのまま残しておきたい
という風に、用意されたページの中に、自分の一年を少しずつ書き込んでいきたい人に、綴じ手帳の形は心地よく感じられるかもしれません。
「今月は何ページにしよう?」
「来週のページはどう作ろう?」
と考えなくても、開けばそこに月間や週間のページがあります。
予定を書き込むことに集中したいときには、このシンプルさが心地よいこともあります。
また、一年間のページが最初からつながっているので、あとから見返したときにも、その年の流れを追いやすいもの。
開けばすぐにその日の予定を書ける。
そして一年が終わったときには、手帳そのものがその年の暮らしの記録にもなっていきます。
「今年の暮らしを、一冊に収めていく」感覚も、綴じ手帳ならではの楽しさだと思います。
システム手帳|今必要なものを、そのときどきで選び直す
システム手帳は、バインダーにリフィルを挟んで使うタイプです。
ページを追加したり、不要になったページを外したり、順番を入れ替えたりできます。
システム手帳の楽しさは、「変えながら使える柔軟性」にあると思います。
- 今月使う予定ページ
- 長く残したい情報
- ToDo
- メモ
- 読書記録
- 持ち歩きたい情報
など、さまざまなフォーマットを自分の使いやすいように組み合わせていけます。
今月だけ必要なページを入れたり、使わなくなったページを外したり。
反対に「このページはずっと残したい」と思ったものを、翌年もそのまま置いておいたり。
自分に必要なものを、そのときどきで選び直しながら使えるのが、システム手帳の心地良いところです。
私自身もM5のシステム手帳を使っています。
外出するときには、必要な情報だけを入れておけるので、荷物を軽くしたいときにも便利です。
一方で、自由に組み立てられるからこそ、「何を残して、何を外す?」と考える時間も生まれます。
決められた形に沿って使うというより、自分の使い方に合わせて、一冊を変えていけるのがシステム手帳の面白さなのかもしれません。
ノート|使い方を自分で自由に決める
そして、もっと自由に考えてみるなら、ノートも選択肢になります。
罫線、方眼、無地。
好きな紙のノートを選んで、そこに自分でページを作って手帳のように使っていく形もあります。
ノートには、手帳のように決められたフォーマットがないからこそ、「使い方を自分で決められる創造性」があります。
予定を書いてもいいし、
- ToDo
- 日記
- 読書記録
- アイデア
- ジャーナリング
- 刺繍の図案やメモ
など、「この形でなければいけない」という決まりがないので、自分が見やすいように作れます。
特にノートと相性の良い使い方のひとつが、バレットジャーナルです。
予定やToDo、日々の記録などを、自分でページを作りながらまとめていく方法です。
「手帳のフォーマットに自分を合わせる」のではなく、自分の使い方に合わせて、ページを作っていく自由さがあります。
最初から完璧なフォーマットを作る必要はなく、そのとき必要なものを少しずつ足していくのも、手帳時間の楽しい過ごし方です。
「一冊に全部入れる」必要もない
ここまで見ていると、「結局、どれかひとつを選ばないといけないのかな」と思うかもしれません。
でも、必ずしも一冊に全部をまとめる必要はありません。
このように、組み合わせることもできます。
| 役割 | 使うもの |
|---|---|
| 家族や予定の管理 | 手帳 |
| 日々の記録 | ノート |
| 持ち歩く情報 | システム手帳 |
| 読書の記録 | 専用ノート |
| 思いついたこと | メモ帳 |
私自身も、ひとつの手帳ですべてを管理しているわけではありません。
ロルバーンには、毎日の小さな出来事や考えたことなど日々の欠片のメモ。
ほぼ日Weeksには、良かったことや困ったことなどそのとき感じたこと。
SUNNYには、これから取り組みたいこと。
M5には、必要な情報を持ち歩くためのページ。
それぞれに役割があります。
手帳とノートを分けることで、予定を書く場所と、自由に書く場所をそれぞれ確保することもできます。
反対に、「予定も日記も読書記録も、全部一冊にまとめたい」と思うなら、1日1ページの手帳や、自由に使える大きめのノートが心地よいかもしれません。
「手帳は一冊にまとめなければ」とも、「色々な手帳を使いこなさなくては」とも考えなくていいのだと思います。
大切なのは、
何を一緒にしたいか。
何を分けたいか。
が、心地良い形で見つかることではないでしょうか。
暮らしから考えると、こんな選び方もできる
ここまでのことを、簡単に整理してみました。
「この使い方なら、必ずこの形」ということではなく、選択肢を考えるときの目安として眺めてみてください。
| こんなふうに使いたい | 考えやすい選択肢 |
|---|---|
| 年間・月間・週間を一冊で管理したい | 綴じ手帳 |
| 用意されたフォーマットをそのまま使いたい | |
| ページを入れ替えながら使いたい | システム手帳 |
| 必要なページだけ持ち歩きたい | |
| 自分でページの使い方を決めたい | ノート |
| 予定と記録を自由に組み合わせたい | |
| 予定と考えごとを分けたい | 手帳+ノート |
| 持ち歩く情報と家で書く記録を分けたい | 複数冊 |
| 一冊に決めず、そのとき必要なものを使いたい |
同じ人でも、暮らしが変われば、心地よい形が変わることがあります。
「今年は一冊にまとめたい」「来年は役割ごとに分けたい」そんなふうに変わっても大丈夫。
そのときの自分が使いやすい形を選んでいけばいいのだと思います。
「どれを選ぶ?」ではなく、「何を残したい?」から考える
ここまで手帳について考えてくると、「綴じ手帳とシステム手帳、どちらがいい?」「ノートと手帳、どちらが使いやすい?」と比べたくなるかもしれません。
でも、本当に考えたいのは、こんなことなのかもしれません。
- 私は、何を残したいんだろう?
- 何を管理したいんだろう?
- どんな時間に、この一冊を開きたいんだろう?
- どこまで一冊にまとめたいんだろう?
そうやって考えていくと、「自分に合う手帳の形」が少しずつ見えてきます。
ここまで「手帳を知る」ことで、手帳の使いやすさの面で大切にしたいことが少しずつ具体的になってきたかもしれません。
でも、最後に選ぶのは、「一般的に使いやすい手帳」ではなく、自分の暮らしに心地良い手帳。
ここまで手帳について知ったところで、もう一度「私には、どんな手帳が必要?」
と考えてみると、より今の暮らしに馴染む手帳が見えてくるかもしれません。
手帳を選ぶことは、「暮らしのかたち」を選ぶこと
ここまで手帳の条件を機能面から見ていく中で、いろいろなことを見てきました。
- フォーマット
- サイズ
- 使う時間
- 紙
- 一冊のかたち
最初は「来年の手帳、何にしよう?」というところから始まったとしても、ひとつずつ見ていくと、
「私は、何を書きたいんだろう」
「どんな時間に手帳を開きたいんだろう」
「何を残しておきたいんだろう」
ということまで考えるようになってきます。
手帳を選ぶことは、手帳そのものを選ぶことだけではなく、これからの暮らしの中で、何を見て、何を残して、どんな時間を過ごしたいかを考えることなのかもしれません。
綴じ手帳でも。
システム手帳でも。
ノートでも。
何冊かを組み合わせても。
「これが手帳だから」と形を決めてしまうのではなく、今の自分が心地よく使える形を選ぶ。
そんなふうに考えてみると、手帳選びの時間も、もっと自由になる気がします。
今日の手帳時間で使ったもの
この記事を書きながら、実際に使っていた手帳たちです。
使う時間や役割が変わると、同じ手帳でも少し違った表情が見えてきます。
自分の暮らしに合う一冊が見つかりますように。


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