雨音が静かに響く午後。
お気に入りのカップに紅茶を淹れて、机に向かいます。
窓の外は曇り空ですが、針と糸を手に取ると少しだけ気持ちが落ち着くような気がします。
6月は、紫陽花の刺繍を少しずつ進めていました。
梅雨はあまり得意な季節ではありません。
空は曇りがちで、なんとなく気持ちも重たくなります。
そんな季節だからこそ、手元だけでも好きな景色を作りたくなりました。
今回は、6月に楽しんだ紫陽花の刺繍時間について記録してみようと思います。
梅雨の刺繍時間に選んだ紫陽花の図案

今回選んだのは、yulaさんの『yulaのリース 植物刺繍と過ごす12か月』に掲載されている「糸雨したたる雨」の図案です。
今回刺した図案はこちらの本に掲載されています。
季節ごとのリースがどれもやさしい雰囲気で、ページをめくるだけでも季節を感じられる一冊です。
実はこの図案との出会いは少し前。
春に鬱金香のリースを刺していた頃から、本をめくるたびに紫陽花のページが気になっていました。
落ち着きのある紫やブルー。
やさしいグリーンの葉。
派手ではないけれど、どこか心惹かれる色合いです。
6月といえば梅雨。
梅雨といえば紫陽花。
明るい色で無理に気分を上げるよりも、季節らしいモチーフを楽しんでみようと思いました。
苦手な季節を遠ざけるのではなく、少しだけ近くで眺めてみる。
そんな気持ちで針を持ち始めました。
少しずつ進める雨の日の刺繍時間
刺繍は完成した作品も好きですが、私は少しずつ形になっていく時間も好きです。
今回の紫陽花も、家事や育児の合間に少しずつ進めていきました。
糸を選ぶところから始まる楽しみ

刺し始める前に並べた刺繍糸を眺める時間も楽しみのひとつです。
紫陽花らしい淡い紫やブルー。
葉っぱのやさしいグリーン。
糸を選ぶだけでも、少しずつ季節が机の上に広がっていくようでした。
思うように進まない日々

刺し始めたものの、思ったほど進みませんでした。
子どもたちが寝たあとに少し。
家事の合間に少し。
気付けば一週間経っても葉っぱが数枚増えただけの日もあります。
以前なら「全然進んでいない」と焦っていたかもしれません。
でも今回は、少し考え方が違いました。
たとえ数針でも、その時間を楽しめたなら十分。
そんな気持ちで進めていたように思います。
刺繍は完成までに時間がかかりますが、その分だけ「少しずつ」の積み重ねを感じられる趣味なのかもしれません。
以前の私は「もっと進めなくちゃ」と思うこともありました。
でも最近は、完成する速さよりも、その時間を楽しめたかを大切にしています。
この考え方については、また別の記事でも紹介しています。

紫陽花が少しずつ形になるまで

葉っぱばかりだった布に花が咲き始めると、一気に紫陽花らしくなりました。
淡い紫。
やわらかなブルー。
白い小花。
梅雨空の下で見る紫陽花のような色合いが少しずつ広がっていきます。
今日はここまで。
また明日少しだけ。
そんなふうに進める時間が、どこか心地よく感じられました。
紫陽花刺繍の完成とこの先の暮らし

少しずつ進めていた刺繍も、無事に完成しました。
布いっぱいに咲いた紫陽花を眺めていると、雨の日に重ねてきた時間まで一緒に残っているような気がします。
完成した刺繍はとても可愛らしく、飾るだけではなく暮らしの中で使いたくなりました。
この刺繍は、これから巾着に仕立てる予定です。
どんな形になるのか、私自身も楽しみにしています。
雨の日が少し好きになれた6月
梅雨の時期は、どうしても気持ちが沈みがちになります。
それでも今年の6月は、紫陽花の刺繍を少しずつ進めながら穏やかな時間を過ごすことができました。
梅雨を好きになることは難しくても、季節らしいモチーフを楽しむことで、ほんの少しだけ心地よく過ごせたような気がしています。
完成した刺繍は、これから巾着へ。
どんな形になるのか楽しみにしながら、もう少しだけ手を動かしてみようと思います。
次のひとときへ
紫陽花の刺繍は、このあと巾着へと仕立てました。
暮らしの中で使える形になった様子も、よろしければご覧ください。

雨の日のおうち時間を、もう少し心地よく過ごしたい方へ。
刺繍をはじめ、手を動かす時間の楽しみ方をまとめています。



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