暑い日の夜。
冷たい飲みものを用意して、気軽に少しだけ手を動かす。
そんなふうに、夏の刺繍時間を過ごせたらいいなと思っていました。
今年の8月は、いつものように大きな作品を完成させるのではなく、気軽に楽しめるミニモチーフを少しずつ刺してみることにしました。
夏休みで普段よりまとまった時間が取りにくいこともあり、暑さの中で「完成させなければ」と思いながら刺繍をするのは、少し違う気がして。
この記事では、「気軽に楽しむ」をテーマに過ごした、2026年8月の刺繍時間をお届けします。
8月は、ミニモチーフを楽しむ刺繍時間

これまで、大きめの図案や、いくつものモチーフを組み合わせて一つの作品にする刺繍が続いていました。
完成したときの達成感はもちろん嬉しいのですが、刺している途中は「まだまだ先が長いな」と感じることもあります。
そこで8月は、少し趣向を変えてみることに。
目に入ったときに、「これ、刺してみたいな」と思えるものを一つ選んで、短い時間でも完成を楽しむ。
そんな刺繍時間です。
選んだのは、以前から気になっていたannasさんの『annasのおいしい刺繍 cafe&sweets』。
アイスクリームやドリンク、スイーツなど、ひとつでも可愛らしいモチーフがたくさん載っています。
今回は、その中からそのとき刺してみたいと思ったものを気分に合わせて拾っていくことにしました。
小さい刺繍枠に収まるくらいのコンパクトサイズで

今回の刺繍は、主に7〜8cmほどの刺繍枠に収まるサイズ。
大きな作品を仕上げることを目標にせず、ひとつひとつのモチーフを楽しみます。
例えばアイスクリームなら、3つのモチーフを組み合わせてみたり。
ドリンクなら、いくつか並べてみたり。
同じテーマのものを少し集めると、それだけでなんとなく一つの景色が見えてきます。
最初は「2〜3個くらいのモチーフを組み合わせて、一つの作品にしよう」と考えていました。
けれど、刺しているうちに、「何個刺すかも、何に仕立てるかも、最初から決めなくていいのかもしれない。」と思うようになりました。
一つ刺して満足したら、それでおしまい。
もう少し刺したくなったら、同じテーマを増やしてみる。
たくさん集まったら、パッチワークにしてみる。
そんなふうに、刺した後から使い道を考えてもいい。
そのくらいの余白を残しておくことにしました。
「気軽に刺す」つもりが、見落としていた意外な大変さ

実際にミニモチーフを刺してみると、ひとつ完成するまでの時間が短いのは嬉しいところ。
「今日はここまで」と区切りやすく、完成したときの満足感もあります。
一方で、やってみて初めて気づいたこともありました。
それは、刺し始めるまでの準備は、思っていたより気軽ではなかったこと。
刺したい図案を選んで、布を用意して、図案を写して、糸を揃えて、刺繍枠に張る。
刺繍そのものが小さくなっても、準備することは意外とたくさんあります。
「気軽に楽しむ」というのは、単純に図案を小さくするだけではなく、刺し始めるまでの時間も整えておくことなのかもしれない。
今回、実際に刺してみたことで、そんなことを感じました。
来年は「刺し始めるまで」も気軽にしたい
今年は実際にやってみたところで終わりにして、来年はもう少し準備の部分を工夫してみたいと思っています。
準備の回数を減らしながら、完成する楽しさを増やす
今回、ミニモチーフをいくつか刺してみて感じたのは、一つひとつは気軽でも、そのたびに図案や布を準備する必要があるということでした。
そこで来年は、準備の回数をできるだけ減らしながら、「今日はこれが完成した」という満足感をこまめに味わえるような図案を選んでみたいと思っています。
例えば、大きな一つのリースを完成させていくような図案ではなく、いろいろなケーキがショーケースに並んでいるような図案。
一つひとつのモチーフが独立しているので、今日はケーキを一つ、次はもう一つ……と、その日の気分に合わせて刺すことができます。
それでいて、いくつか集まると一つの世界観が見えてくる。
「一つ完成する嬉しさ」と「集まっていく楽しさ」の両方を味わえる図案を、来年は探してみたいです。
図案を写しやすい布を選ぶ
図案を写す方法も、準備のしやすさに関わります。
チャコペーパーを使って転写するより、布の色や素材によってはトレーサーで写す方が気軽に始められることもあります。
来年は「刺したい図案」だけではなく、「すぐに図案を写して刺し始められる布か」ということも、布選びの基準にしてみたいと考えています。
刺繍を始める前の準備が一つ減るだけでも、「ちょっと刺してみようかな」と思える瞬間が増えるかもしれません。
夏休み用の刺繍セットを作っておく
もう一つ考えているのが、持ち運べる「夏休み刺繍セット」です。
刺繍枠や針、糸切りばさみ、トレーサー、図案などをひとまとめにしておけば、思い立ったときにすぐ刺し始められます。
子どもたちが宿題をしている横で少しだけ。
ちょっとした待ち時間に。
帰省先に持っていって、夜に少しだけ。
そんなふうに、「刺繍をするためのまとまった時間」を作らなくても楽しめる形にしておけたらいいなと思っています。
仕立て方も、刺した後に考えてみる

今回もう一つ面白かったのが、モチーフを刺してから仕立て方を考える楽しさでした。
一つだけ刺してみて、「これで十分好きだな」と思ったら、別の布と組み合わせて小さな小物にする。
いくつか刺してみて、「もう少し集めたい」と思ったら、パッチワークにする。
たくさん刺したくなったら、図鑑のように並べてみる。
ちょうどいい数にならなければ、色布や柄布を足してもいい。
最初から「○個刺して、○○を作る」と決めてしまわず、刺繍が集まってきたところで、似合う形を考える。
それなら、刺したい気持ちと、暮らしの中で使いたい気持ちの両方を大切にできそうです。
2026年8月に刺した、小さなモチーフたち

そんな気持ちで、今年の8月はいくつかのモチーフを刺しました。
アイスクリーム。
いろいろなドリンク。
レトロカフェのモチーフ。
同じ本から選んだ図案でも、布や組み合わせによって少しずつ雰囲気が変わるのも面白いところでした。
今年刺したモチーフたちは、まだ全部が一つの作品になったわけではありません。
これから少しずつ追加するものもあります。
そして、いくつかのモチーフは、すでに仕立てたい形が見えてきています。
今回刺したものについては、作品ごとにまとめて記録していく予定です。
気軽に刺して、仕立てるのは後から
今年の8月は、「気軽に楽しむ」をテーマにミニモチーフを刺してみました。
やってみると、ひとつ完成する楽しさがある一方で、刺し始めるまでの準備には思ったより手間がかかることも分かりました。
だから来年は、図案の選び方や布の選び方、道具のまとめ方まで含めて、もう少し「すぐ刺せる」環境を作ってみたいと思います。
それでも、何個刺すか、何に仕立てるかは、最初から決めなくてもいい。
そのとき刺したいものを一つ選んで。
刺し終わったら、また次を考えて。
気づけばいくつかのモチーフが集まっていて、そこから一つの作品が生まれている。
そんな刺繍の楽しみ方も、暑い夏にはちょうどいいのかもしれません。
今年は今年のペースで。
来年は、もう少し気軽に。
刺繍時間も、少しずつ心地よい形に整えていけたらと思います。
刺したモチーフを眺める時間へ
8月にどんなモチーフを選び、どんなふうに刺したのか。
アイスクリームやドリンク、レトロカフェなど、今月の刺繍をまとめて振り返ります。

集まったモチーフを、ひとつの作品へ
ひとつずつ刺したモチーフも、いくつか集まると違った景色が見えてきます。
ドリンクとレトロカフェのモチーフを組み合わせて、レトロ喫茶の雰囲気を巾着に仕立てていきます。
▶︎ 2つの図案を合わせて、レトロ喫茶な巾着に
3つのアイスから、少しずつ育てる
今年は3つで一区切りにしたアイスクリームの刺繍。
来年以降、好きな色や味のモチーフを少しずつ増やしながら、コースターへ育てていく予定です。
▶︎ 3つのアイスクリームから始める、育てるコースター


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