2026年5月の刺繍時間|春から初夏へ、少しずつ変わっていく針仕事

当ページのリンクには広告が含まれています。

窓を開けると、やわらかな春の空気の中に、少しだけ初夏の気配が混ざるようになってきました。

朝に淹れる紅茶も、夜に手に取るブランケットも、少しずつ季節に合わせて変わっていく頃。

5月は、そんな移り変わりを感じながら、静かに針を動かしていた1か月でした。

前半は、春の花を閉じ込めるように刺していた鬱金香のリース。

後半は、子どもの「好き」を形にしたくて作り始めた恐竜ストラップ。

同じ刺繍でも、向き合い方が少しずつ変わっていった気がしています。

完成した作品だけではなく、糸を選んだ時間や、少しだけ針を持った夜のことも含めて、5月の刺繍時間として残しておこうと思います。

目次

春の空気を閉じ込めるように刺した、鬱金香のリース

5月の前半は、チューリップのリースを少しずつ刺していました。

春らしい花を眺めたくて選んだ図案でしたが、刺し進めていくうちに、「春を部屋に残しておきたい」という気持ちが強くなっていった気がします。

今回は、見本とは違うやわらかな黄色の布を選びました。

春の日差しのような色にしたくて、完成した時に部屋の空気まで少し軽くなるようなイメージで。

実際に刺してみると、布の色が変わるだけで、糸の印象もかなり変わって見えます。

特にミモザの部分は、最初に選んだ色だと少し強く感じてしまって。

何度か糸をほどきながら、最終的には2色を引き揃えて刺すことにしました。

少し遠回りをしながら整えていく時間は、なんとなく今の暮らしにも似ている気がします。

急いで完成させるより、違和感を見つけた時に立ち止まってみること。

そんな感覚を、刺繍を通して教えてもらっているようでした。

春の空気を少しでも長く残しておきたくて、糸の色や花の形を何度も見直しながら進めていたリース。

完成までの試行錯誤や、春色の布を選んだ理由については、こちらに詳しく残しています。

誰かの「好き」を形にした、恐竜ストラップ

後半に作っていたのは、通園バッグにつけるための恐竜ストラップでした。

今までの刺繍は、自分のための時間として楽しんでいたものが多かったのですが、今回は少し違います。

「これ、喜んでくれるかな」

そんなことを考えながら針を動かしていました。

子どもの好きな恐竜をモチーフにしたくて、今回はオリジナル図案にも挑戦しています。

図鑑を見ながら形を描いてみたり、配色を一緒に考えてみたり。

自分ひとりで整えていく時間とはまた違う、にぎやかな刺繍時間でした。

特に印象に残っているのは、色選びです。

私は少しくすみのあるやわらかな色が好きなのですが、子どもの中のティラノサウルスは「オレンジ色!」だったみたいで。

その間を探すように、サーモンピンクや赤みのあるオレンジを並べながら、少しずつ色を決めていきました。

誰かの好きなものを形にする時間には、自分だけでは出会えない色があるのかもしれません。

子どもの「好き」をきっかけに始まった、小さな恐竜刺繍。

図案を描き、色を迷い、仕立てを考えながら少しずつ完成していった制作記録は、こちらにまとめています。

少しずつ広がってきた、刺繍の楽しみ方

5月の刺繍時間の中で、一番大きかった変化は、「自分で考えて作ってみる時間」が増えたことでした。

今までは、作家さんの図案を受け取りながら、その世界観を楽しむ刺繍が中心でした。

もちろん、その時間もとても好きです。

色の重なりや、繊細な形をひと針ずつ追いかけていくと、自分では思いつかない表現に出会えることがあります。

でも今月は、恐竜の図案を自分で描いてみたり、どんな形なら使いやすいかを考えたりしながら、

「自分の中にある好きな形」を探す時間が少しずつ増えていきました。

飾るための刺繍。

暮らしの中で使う刺繍。

誰かのために作る刺繍。

その時の気持ちを残しておくような刺繍。

同じ“刺繍”でも、少しずつ意味が広がってきている気がします。

完成した作品だけではなく、

「どうしてこの色を選んだんだろう」

「どんな形が好きなんだろう」

と考えている時間そのものが、今の自分にとって大切なものになってきました。

少しずつ見つけていく、私の“好き”

5月の刺繍時間を振り返ってみると、今月は、「私の好き」を探していた時間だった気がします。

やわらかな春色の布。

少し落ち着いたチューリップの色。

何度も刺し直して整えたミモザの形。

子どもと一緒に考えた恐竜のイラスト。

迷いながら選んだ、少しくすみのあるオレンジ色。

どれも小さなことですが、そんな“好き”の欠片が、今の暮らしを少しずつ整えてくれていたのかもしれません。

完成した作品だけではなく、

「どんな色が好きなんだろう」

「どんな空気感に心がゆるむんだろう」

そんなことを考えていた時間そのものが、今月の刺繍時間として残っている気がします。

季節は少しずつ春から初夏へ移り変わっていきますが、またその時々の空気を閉じ込めるように、これからも自分の“好き”を探しながら、静かに針を動かしていけたらと思っています。


この春の刺繍時間とあわせて

刺繍を無理なく続けたいときに

刺繍時間をもう少し心地よく整えたいときに

▶︎ 季節のティータイムの整え方

小さなモチーフを暮らしの中で楽しみたいときに

▶︎ 暮らしの中で使う、小さなワンポイント刺繍の楽しみ方

少しずつ手を動かしながら整えていく時間が、また明日へ向かう余白になりますように。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

家で過ごす時間が好きで、手帳・紅茶・刺繍を楽しみながら暮らしています。
忙しい毎日の中でもほっとひと息つく時間を大切にしたくて、このブログを始めました。
ブログ「HomeCafeDiary」ではおうちで過ごす時間を少し心地よくするささやかな習慣や記録を綴っています。

コメント

コメントする

目次