「繊細さん」という言葉とともに少しづつ社会に知られるようになった「HSP」という気質。
この記事ではHSPが日常で遭遇しがちな「あるある」と、少し生きやすくなるための対処法を紹介します。
【HSPあるある50選&少し生きやすくなる対処法】
- 物理的刺激編
- 人間関係編
- 性格・思考編
- 暮らし編
- 仕事編
- SNS編

この記事が「HSPあるある」に困っている人の手助けになると嬉しいです
HSPとは?


HSPとは?
HSP=Highly Sensitive Person
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生まれつき感受性が強く敏感な気質を持った人
「繊細さん」と呼ばれることが多いHSP気質。
最近では5人に1人がこのHSP気質に該当すると言われています。


HSPの特徴あるある7選【物理的刺激編】


- 音の大きい場所が苦手
- 小さな物音に敏感
- タグやハイネックなどのチクチク感が耐えられない
- 匂いの影響を受けやすい
- 光の刺激に敏感
- カフェインの影響を受けやすい
- 痛みに敏感
HSPは刺激に対してとても敏感です。
大きな音や強い光はもちろん、些細な物音や微妙な手触りなど大半の人が気にならないポイントが気になってしまうことがあります。
気になるポイントは人によって様々なので、自分が苦手とするものをよく知っておくようにして、できる限り回避できるように工夫しましょう。
また、万が一遭遇してしまった時の刺激リセット方法を模索しておくと、ダメージを最小限に抑えることができます。
HSPが苦手な物理的刺激への対処法
- イヤホンや耳栓を使う
- 眼鏡やサングラスをかける
- 肌触りにこだわって服を選ぶ
- お守りのアロマや香水を持ち歩く
- セルフメンテナンスを心がける
HSPの特徴あるある12選【人間関係編】


- パーソナルスペースが広い
- 大人数での会話が苦手
- その場限りの雑談が苦手
- 自分から話しかけられない
- 自分の話した内容に不安になる
- なかなか本音が言えない
- ”その場のノリ”の冗談を真に受ける
- 本音・意見を話すと涙が出てくる
- どんなに気の合う相手でも長時間一緒にいると疲れてしまう
- 些細な仕草・表情で相手の感情が分かる
- 深読みしすぎる
- 一度気を許すと尽くしがち・依存しがち
他人の機微に敏感に反応してしまうからこそ相手のためになることを優先して自分の気持ちを置き去りにしてしまいがちなHSP。
他人のイライラなどの負の感情もHSPレーダーで敏感にキャッチして飲み込まれてしまうことも。
その繊細な感性で「合う相手・合わない相手」もなんとなく分かるHSP。
「この人合わないかも」という感性に罪悪感を持ってしまうのもHSPですが、その感覚は誰しも持っているもの。
そしてその直感は大体合っていることがほとんどなので、勇気を出して距離を取りましょう。
反対に希少な「合う相手」を見つけた時には依存したり尽くしすぎるケースもあるので、「人と自分は別の存在」と頭において人付き合いをしていくと少し楽になります。
HSPが遭遇しがちな人間関係トラブル対処法
- 「人は人、自分は自分」と心の中で唱える
- 自分を100%理解してもらおうと思わない
- 相手との間に物を置いて”境界線”を作る
- 苦手な人からは距離を取る
- 言葉の裏を読みすぎない
- 会話に詰まったら笑顔を浮かべてひと呼吸おく
- 無理に会話をしない
- 本やアートなど「私生活以外」の会話のタネをストックしておく
HSPの特徴あるある9選【性格・思考編】


- 完璧主義の自責思考
- 自己評価・自己肯定感が低い
- ネガティブ思考
- 深く考える
- 考えすぎてすぐに頭がパンクする
- 頭がパンクすると思考も行動もフリーズする
- 一人反省会が頻繁に開催される
- 頼られるのは良いけど頼ることはできない
- 石橋を叩いて叩いて叩き割る
HSPのもつ「DOES」の特徴が一番顕著に出やすいのが性格や思考などの内面に関わる部分です。
深く物事を考えるので、いつの間にか思考の渦に自分自身がおぼれてしまうことも。
そんな時は手帳やノートに頭の中でぐるぐる渦巻いている思考を全て吐き出すとスッキリします。
思考を深めたい時にも頭の中だけで考えるよりも紙に書き出した方がはかどります。
頭がスッキリすると気持ちも軽くなり、少しだけ自分を大切にすることができるようになります。
HSPが陥りやすい性格・思考の対処法
- 自分の思考のクセを知っておく
- 減点方式ではなく加点方式で自分を見る
- 自分を労る・大切にする
- ブレインダンプで頭の中を空にする
- 手帳に日々のあれこれを預けておく
- ヨガ・瞑想する
- とりあえずやってみる
HSPの特徴あるある9選【暮らし編】


- 疲れやすい
- 1人の時間が必要
- 気圧や天気の影響を受けやすい
- ショッキングなニュースを見ると落ち込む
- 怖いもの・スリルのあるものが苦手
- すぐにビックリする
- 背後に立たれる場面は緊張感が走る
- 周囲の雑談を勝手に耳が拾う
- 外での読書に気が引ける
繊細なHSPは日常生活を送るだけで刺激がいっぱいです。
1日外出すれば疲れ切って次の日はぐったり…。
疲れそうな予定の次の日には、あえて1人で過ごすスケジュールを事前に組み込んでおくと心置きなく回復に時間を使えます。
1人暮らしなら1人時間は比較的容易に確保できますが、家族と一緒に暮らしている人は「特に問題はないけれど少し疲れたから1人で過ごす」と宣言しておくとスムーズに休めます。
ここでのポイントが「特に問題はないけれど」と伝えておくこと。
このステップを忘れるとその場で質問責めにあったり、後から”何かあったんじゃないか…聞き出したい…”という微妙な空気が漂うことがあるので要注意です。
HSPが穏やかに過ごす暮らしの対処法
- 1人の時間を事前にスケジュールに組み込んでおく
- 何もしない時間をもつ
- コーピングリストを作っておく
- 天気予報をあらかじめチェックしておく
- 時事ニュースはワイドショーより新聞で仕入れる
- 立ち止まる時・座る時は壁を背にするようにする
- おうち暮らしを充実させる
- 心を保てる趣味の時間を持つ
HSPの特徴あるある9選【仕事編】


- マルチタスクが苦手
- 頼まれると断れない
- 電話対応など瞬発的に能力を発揮しなければならない場面に弱い
- トラブルや叱責している場面に遭遇すると自分は全く関係ないのに萎縮する
- 上司・同僚の機嫌に左右される
- 普段できている業務でも見られていると途端にできなくなる
- 危機察知能力が高いので、トラブル回避に手間取り業務が進まない
- ミスを引きずりやすい
- 飲みニケーション・ランチミーティングは仕事以上に消耗する
気配り上手なHSPはビジネスシーンでは欠かせない存在です。
ただ縁の下の力持ち的存在なので取り組みが見えづらく、一歩間違うと労力の搾取状態に陥る場面も。
困っている同僚をついつい助けてしまいたくなってしまいますがそこはまずひと呼吸。
「本当に手伝うべき場面なのか」
「どうしても自分が助けなければならない場面か」
「自分に助けるだけの余力はあるか」
あくまで”自分都合中心”で自問自答をした上で助けるか助けないか判断することが大切です。
時間にも体力にも限界があります。
”自分はどこまでできるか”のボーダーラインをはっきりさせておくことが円滑なビジネスシーンでは重要です。
HSPが戦うお仕事シーンでの対処法
- タスクは一度全て書き出して優先順位をつけてから取り掛かる
- 助けすぎない
- 自分専用電話対応マニュアルを用意しておく
- あえて自分の業務に集中して外部刺激を締め出す
- 8割仕上げで提出を心がける
- トイレ休憩などで気持ちやストレスをリセットさせる
- 参加必須の飲み会は一次会で帰る
HSPの特徴あるある4選【SNS編】


- 流れ込む情報が刺激になる
- 発信する内容を考え過ぎる
- 他者の反応が過剰に気になる
- 情報のスピード感に疲れる
現在の情報化社会に欠かせない存在の「SNS」。
ですが、SNSに疲れやすい・苦手意識があるHSPさんは少なくないようです。
有益な情報が手軽に得られるというメリットの反面、とにかく「情報のスピード感重視」の一面もあります。
1つの行動に気力・体力・時間を費やすHSPさんにとっては、常に情報を追い・反応し続けるには膨大なエネルギーが必要になります。
完全な「SNS断ち」はこのご時世あまり現実的ではないので、利用を「制限」するのがおすすめです。
情報を浴び過ぎず、かといって断絶され過ぎない「自分とSNSの快適な時間」が見つかると、SNSと上手に付き合いやすくなります。
HSPのSNSとの上手な付き合い方
- 利用時間を制限する
- 通知機能をOFFにする
- 投稿はせずに見る専門にする
- 検索する内容をあらかじめ決めておく
自分を知ると毎日が少しだけラクになる!
この記事ではHSPが日常で遭遇しがちな「あるある」と、少し生きやすくなるための対処法を紹介しました。
日々過ごす中で刺激に遭遇しがちなHSPはネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれません。
ですが、HSPならではの長所もたくさん持っています!
自分の特徴を知ると今より少しだけ生きやすくなります。



HSPである自分の取扱説明書を上手に使って、毎日を心地よく過ごしていきましょう!






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